資生堂では、独自の書体を立体化したウィンドーディスプレー作品の展示を開催中。期間は3月20日(予定)まで。
資生堂は、1916年の意匠部(現宣伝・デザイン部)設立以来、独自の書体を伝承してきた。
この資生堂書体は、美学と精神性を表現するために開発され、現在でも新人デザイナーが1年かけて手書きで体得するとともに、その通底する美意識を受け継いでいる。
その精神を表現したエグゼクティブクリエイティブディレクター澁谷克彦氏の書体デザインを今回の展示で用いている。
1階のウィンドーディスプレーでは、新たなクリエーションに向かう気持ちを込め、「超越」という文字を立体的に構築し、静的な文字を3D化することで、正面からみると文字として、その他の角度から見ると動的なオブジェとして楽しむことができる。
また、素材には金属等を用い、光の反射で様々な輝きを放つように仕上げている。
そして2階の展示スペース(ディスプレーシェルフ)では、企業文化誌「花椿」に掲載した言葉を31点展示。
高さ2メートルを超える和紙の重ね合わせ、それらが織り成す影も含め展示空間全体をデザインした。
約100年続く資生堂書体の伝統とその精神を継承しながら革新しようとする、デザイナーの新たな挑戦をぜひ見てほしい。
『資生堂銀座ビル ウインドーディスプレー2015「超越」』
展示期間:~2015年3月20日(予定) まで
展示時間:9:00~20:00 ※土曜・日曜は休館
【資生堂ビル】