桜の花が散り青葉の季節を迎えると、銀座の並木も若葉を芽吹く。ゆっくりと散歩するには絶好のシーズンだ。
銀座の並木といえば柳。明治から街路樹として植えられていた。とこらが1968年(昭和43年)工事のために撤去され、今では西銀座通り(外堀通り)のみが柳となっている。その時の柳は挿し木として育てられ、全国60カ所、および松坂屋の屋上で引き取られた。松屋の建物は建て替え予定である。そこで屋上の2本がこのたび、住民が中央区と掛け合って、銀座の土地に移植されるそうだ。40年前の柳の、4代目にあたる。
銀座にはヤナギのほかにも、マロニエ、イチョウ、ケヤキ、イチイなどが植えられているから、銀座散歩も林の中を歩くみたいだ。