資生堂ギャラリーでは、現代芸術活動チーム目【め】による「たよりない現実、この世界の在りか」展を8月22日(金)までの期間、開催している。
目【め】は、アーティスト荒神明香氏、wah documentらによって組織された現代芸術活動チーム。
一般募集したアート作品のアイデアを実現に移す表現活動体wah documentのメンバーである南川憲二氏と増井宏文氏が、荒神氏のアイデアを実現すべく2012年より活動を始めた。
目【め】として東京で初めてとなる本展では、資生堂ギャラリーを異空間に変容させる新作インスタレーションを発表した。
本作は荒神氏が5歳の頃、幼稚園の体操の時間に寝転がって空を見ていた時、だんだん空に落ちてしまいそうな感覚に陥り、周りの友だちの体が地面にくっついているのを確かめた体験がきっかけとなっている。
私たちは重力のある世界で当たり前のように暮らしているが、地球が丸いと聞いて落ちることなく留まっていられるのを不思議に思った経験は、荒神氏だけでなく子供の頃は、誰にでもあるだろう。
また、地球が自転しながら太陽の周りを公転していることを思い起こせば、私たちは一瞬たりとも同じ場所にいることはない。
普段意識しないこうした視点から自分の存在を捉えると、広大な宇宙空間に引き込まれずにここに存在していることは実に不可思議な事で、こうした状況こそが現実であると言えるだろう。
それを体感する中で、自らの記憶と重ね合わせつつも、ある立体的な仕掛けによって次第に違和感を感じる。
見る人の身体感覚を揺るがせ、私たちが住む「この世界の在りか」について想像力を開かせる体感型の展示となっている。
あなたも是非足を運んでみて。
「たよりない現実、この世界の在りか」 展
会期:2014年7月18日(金)~8月22日(金)
時間:11:00~19:00 (日・祝11:00~18:00)
※毎週月曜休 (月曜日が休日にあたる場合も休館)
※入場無料
詳しくはコチラ⇒: http://www.shiseidogroup.jp/gallery?rt_pr=tr173
【資生堂ギャラリー】