松屋銀座がお化け屋敷に変身!?開店100周年記念イベント「松縁祭」メディア向け内覧会レポート

 

2025年5月に開店100周年を迎えた松屋銀座では、「つなぐ・つなげる・つながる」をテーマに春からさまざまなアニバーサリー企画が実施されてきました。10月29日(水)から11月11日(火)にかけては、後半のメインイベント「松縁祭 (しょうえんさい)」を開催。開幕を目前に控え、メディア向け内覧会で詳細が明らかにされましたので、注目の企画をピックアップしてご紹介します。

 

※本稿の内容は取材時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
 

メディア向け内覧会の様子

 

「閉店後のお化け屋敷ミッション」では松屋社員がお化け役に!

 

松屋銀座では開店100周年という節目に、百貨店としての新境地を開く多彩な挑戦を続けています。今回の松縁祭は、これまで築いてきたさまざまな「ご縁」に感謝し、未来へと繋げていく特別なイベントという位置づけで開催されるもので、中でも目玉となるのはお化け屋敷です。

ハロウィンの夜、館とお客様を長年守り続けてきた守り神がおばけの呪いで封じ込まれてしまった。このままでは、松屋銀座がおばけに取り憑かれてしまう。参加者は静まり返った暗闇の店内で、松屋銀座を救うための前代未聞のミッションに挑む――という設定で行われる、題して「閉店後のおばけ屋敷ミッション」

 

「閉店後のお化け屋敷ミッション」

 

■ティザー動画

 

普段は立ち入ることのできない閉店後の店内そのものを舞台とし、好奇心旺盛な子どもたちに複数フロアを探検させるという、高級ブランドの集まる百貨店としては非常に思い切った企画といえるでしょう。ただ怖いだけではなく、学びやユーモアを取り入れたミッション型のお化け屋敷となるそうで、ねぶた師・北村麻子さんによる特別演出を予定しているほか、スタッフやお化け役には社員ら60名以上も参加するとのこと。

 

古屋毅彦社長とお化けに扮した松屋社員の方々

 

「閉店後の百貨店ってなんか怖いよね」という何気ない一言から企画がスタートしたと明かすのは、顧客販促部の川井八重さん。「かつて百貨店の屋上が子供たちの遊び場、家族の憩い場であったように、松屋銀座が現代の子どもたちにとっても記憶に残る場所であってほしいという願いが本企画の原点です。子供たちが松屋を好きになって、長くこの先もご愛顧いただけるように未来につなげる企画として考えております」と熱を込めます。

「閉店後のおばけ屋敷ミッション」の開催は10月31日(金)と11月1日(土)の2日間で、参加費は1人当たり税込2,200円(小学生以上が対象、お土産付き)となっています。10月20日(月)まで公式ページから事前抽選に応募できますが、すでに定員の10倍以上の申し込みがあるといい、参加は狭き門となりそうです。

 

 

「GINZA CELEBRATION CARD」で銀ぶらをもっと楽しく!

 

また、「松屋銀座だけでなく、銀座全体で街歩きやお買い物を楽しんでもらいたい」という思いから、節目を迎える銀座ゆかりの人々とともにオリジナルトレーディングカード「GINZA CELEBRATION CARD」を制作。全30種のカードの中には、古屋毅彦社長や2025年に襲名した八代目尾上菊五郎さん、六代目尾上菊之助さんなど人物を取り上げたカードもあれば、創業100周年の「三笠会館」、本店銀座移転160周年の「銀座 松崎煎餅」といった老舗にフォーカスしたものもあり、バラエティーに富んでいます。

 

「GINZA CELEBRATION CARD」

 

これらのカードは松縁祭の期間中、松屋銀座1~7階で税込11,000円以上(合算不可)の買い物をした方にランダムで1枚配布されるほか、銀座の対象店舗で税込1,000円以上(合算不可)の買い物をした方にも配布されるとのこと。(※なくなり次第終了)

カードを5枚集めると、銀座のおいしいグルメが当たるガチャに挑戦できるだけでなく、ホログラム仕様のレアカードが当たれば松屋銀座のオリジナルグッズがもらえるという特典付き。銀ぶらにプラスアルファの彩りを添えられそうです。

 

 

「銀座をつなぐコッペパン」で銘店の味を堪能

 

「銀座木村屋」が手掛ける上品な甘さとふわふわ食感が特徴の酒種コッペパンと、銀座の銘店の味がコラボした人気企画「銀座をつなぐコッペパン」の新作も見逃せません。今回は「銀座・和光」、「銀座みかわや」、「ローマイヤレストラン銀座店」が初参加するほか、前回に引き続き参加の「銀座吉澤」、「銀座ウエスト」、「銀座木村家」も具材を一新しての提供となります。販売期間は10月29日(水)から11月4日(火)まで。

 

「銀座をつなぐコッペパン」全6種

 

今回は食事系コッペパン3種、デザート系コッペパン3種というラインナップで、内覧会では一足早く実物がふるまわれました。

同じく開店100周年を迎えたローマイヤレストラン銀座店の「トリュフ香るローストビーフコッペ」(税込1,296 円)は、同店自慢の和牛ローストビーフを贅沢に使用し、肉本来の旨みを引き立てる玉ねぎベースのソースを掛けたもの。パンの甘みとのバランスを考えさっぱり感を重視し、わさび菜の爽やかな辛みとトリュフの香りを際立てた、満足度の高い仕上がりになっています。

 

「トリュフ香るローストビーフコッペ」(税込1,296円)

 

日本のチョコレート文化をけん引してきた銀座・和光は「生チョコレートクリームコッペ(税込1,188円)を提供。高品質なフランス産チョコレートを使用した軽やかなクリームと、プラリネ風味のクランチチョコレートをサンドし、刻みショコラをアクセントにした食感の対比に個性がある一品です。シンプルな構成ながら、舌に余韻を残す豊潤な味わいが一口ごとに幸福感をもたらす、コッペパンらしからぬ上品さが光ります。

 

「生チョコレートクリームコッペ」(税込1,188 円)

 

なお、パン本体は毎日600~700個程度が製造の上限であり、それを各コラボ商品で分配する形になるとのこと。前回開催時は昼過ぎに全種完売した日もあったそうですので、必ず手に入れたい方は午前中に足を運ぶことをおすすめします。

 

 

知られざる松屋銀座の魅力を探しに。「温故知新ガイドツアー」

 

また、5月の開催時に好評を博した「松屋銀座をもっと知ろう!温故知新ガイドツアー」も復活します。松屋を中心に同グループひと筋40余年のキャリアを持つ東京ファッション専門学校校長・田代健さんのナビゲートのもと、秘密の名物スポットや、通常は入ることのできないバックスペースを解説つきで探検できる、松屋銀座ファンにはたまらないスペシャルツアーです。

 

田代健さん

「松屋銀座をもっと知ろう!温故知新ガイドツアー」前回開催の様子

 

具体的には、たとえば1階の天井に設置された四天王を表す梵字プレートや屋上の龍光不動尊といった、松屋銀座の“パワースポット”ともいえる場所などを巡るそう。田代さんは「松屋の歴史の生き字引」と呼ばれることもあるほど松屋に精通した人物であり、60分の店内ツアーと30分のフォトレクチャーの中に、同店にさらなる愛着がわくようなトリビアを散りばめているといいます。実は来年3月に定年退職されるとのことで、今回のツアーが田代さんの知見に直接触れられる最後のチャンスとなるかもしれません。

開催日は11月1日(土)~3日(祝・月)、8日(土)・9日(日)、参加費は無料。事前予約制です。

 


 

パイパー・エドシック「エッセンシエル バイ マツヤギンザ」(税込11,000円)

 

そのほか、歴史あるシャンパーニュ・メゾン「パイパー・エドシック」のポップアップストア&松屋銀座開店100周年記念シャンパーニュバーでは、100周年を記念した限定のスペシャルキュヴェをはじめ、世界に1本だけのレアボトルも登場。日によってシャンパンタワーやDJパフォーマンスなどの演出が楽しめるとのこと。

限定商品の新作も目白押しで、「MATSUYA GINZA Souvenir Store」では、積み重ねてきた100年の歴史を積み木に見立てたデザインや「MATSUYA GINZA」のタイポグラフィデザインを使用したTシャツやエコバッグなどがラインナップされます。トルコの老舗バクラヴァ専門店「ナーディル・ギュル」からは、「松屋銀座100周年記念バクラヴァボックス」(12,960円)が100点限定で発売。3種のバクラヴァと限定デザインのノートがシックな木箱に詰められており、インテリアとしても存在感を示すでしょう。

 

松屋オリジナルスーベニアグッズ

ナーディル・ギュル「松屋銀座100周年記念バクラヴァボックス」(12,960円)

 

上記で紹介したのは松縁祭のごく一部に過ぎません。各企画の詳しい開催期間、限定商品の販売期間など、全容については公式ページでご確認ください。

アニバーサリーイヤーの後半戦では、松屋が掲げる「未来に希望の火を灯す 幸せになれる場を創造する」というミッションにより重点を置き、未来につながる挑戦をテーマにしていくと話した古屋社長。
「どんどん社員たちが地元の人たちとつながって企画を立ててくれるようになった。いろいろな意味で松屋と銀座の街の距離が近づいて、銀座に本店を構える意味が生まれています」と、取り組みの中で実感した社内風土の変化に喜びをにじませつつ、「百貨店は基本的にパブリックな存在――皆さんが気軽に来られる場所であり、商品を売るだけではなく、街の魅力や面白さも感じられる街の集客装置という役割があると考えています。百貨店としての独自性を高めることで、街に人を増やすというリターンを生み出し、街と共存・共栄できる存在になれれば」とコメントしました。

 

 

※本稿の内容は取材時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、詳細は松屋銀座公式サイト等でご確認ください。

 

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