銀座6丁目、今工事中の松坂屋前の車道と歩道を分ける植え込みの中に、かなり存在感がある赤い石碑がある。
これは「一橋大学発祥の地」の石碑。1875年(明治8年)森有礼が、ここにあった「鯛味噌屋(!?)」の2階で開設した「商法講習所」が始まりだそうだ。
そういえば、数寄屋橋交差点の有楽町マリオンの道を挟んだ反対側に樹木に囲まれた記念碑がある。1881年(明治14年)「明治法律学校」後の「明治大学」が、ここにあった武家屋敷の一角を借りて創立された。大学発祥の記念碑はこのほかにも、「専修大学」「慈恵医大」などある。こうして銀座に、若い人が集まるようになる。若い力は新しいものを生み出す。そういえば銀座という街は「発祥」だらけなのだ。
銀座3丁目「松屋」の前にまず、「銀座発祥の地ー銀座役所後」の碑がある。1612年(慶長17年)ここに銀座の名前の由来となった「銀貨幣鋳造の役所」ができた。そして銀座は新しいものを次々と生み出してきた。「歩行者天国」、食べ物だと「オムライス」も「カツカレー」も。「指紋研究発祥の地」などというのまで銀座にはある。銀座というのはまさに「繁華街発祥の地」だ。