「交詢社」は1880年(明治13年)につくられた日本初の社交倶楽部である。夏目漱石は、当時銀座6丁目にあった朝日新聞社で文芸欄を担当していた。石川啄木も校正係として採用されていた。漱石は同僚に誘われてよくここでランチをともにしたという。
2004年(平成16年)に改築され、1階は「バーニーズ・ニューヨーク」なので、このビルの9階にこんな19世紀の空間があるとは想像がつかなかった。今も談話室、図書室や食堂などとして使われ、階段の踊り場には、この「倶楽部」の提唱者・福沢諭吉の肖像画が掲げられている。
社員になるには二名の推薦人が必要。入館するときは上着とネクタイで、とのこと。