緑のバックの静物 81×100
本年1月に逝去した巨匠アイズピリの追悼展。
1969年開廊以来紹介してきた画廊ならではの、初期から晩年を網羅した名品の数々を展覧する。
この度ギャルリーためながでは、去る2016年1月22日に96歳の生涯に幕を閉じたポール・アイズピリの追悼展を開催する運びとなりました。
1969年銀座に開廊以来,約半世紀に亘りご紹介してまいりましたアイズピリの,初期から晩年の作品を至るまでを網羅しご紹介致します。
過去50年間に描かれたほぼ全ての作品が弊社を通して美術館及び蒐集家の下に収まっておりますが、今後も世界のコレクターを魅了するこの偉大な画家の名品の数々を引き続き皆様にご高覧賜りたく、ご案内申し上げます。
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「年を重ねるごとに光や色やみずみずしい若さに、より惹かれるようになった。私のパレットはますます若返ってきた。」と晩年アイズピリが語ったように、作品は年齢と共により一層の輝きを増していきました。
アレクサンドル3世橋やエッフェル塔など、住まいとアトリエを構えていたパリの街並みや、家族と過ごす南仏ボーヴァロンやサントロペの風景、故郷であるバスク地方のビアリッツなどをテーマに、アイズピリは生への歓びに満ち溢れる作品を生涯描き続けました。
晩年には馴染み深いモチーフである飛行機や太陽、自転車に乗った少年や魚たちが悠々と空に舞い遊ぶ画風を生み出しています。全てから解き放たれたかのような自由闊達さで描かれた作品は、無邪気な夢の世界へと見るものを誘います。
アイズピリは、1919年、バスクの血を引く彫刻家の父とイタリア人の母のもとパリに生まれました。幼少期から絵筆を取り始め、17歳でエコール・デ・ボザールに入学。その後26歳でサロン・ドートンヌの会員に推挙され、1951年にはヴェネツィア・ビエンナーレのナショナル大賞を受賞する等、若い頃よりその才能を高く評価されて参りました。若き日をピカソやシャガール、藤田嗣治、デュフィ、ドンゲン等世界を代表する巨匠たちが活躍するパリで過ごし、様々な様式の絵画に刺激を受けながら研鑽を積み、アイズピリ独自の画風を確立させていきました。
ギャルリーためなが
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