銀座デジカメ散歩−56「噴水の季節」

寒いときには近づきたくなかったが、数寄屋橋公園にある噴水のそばに行ってみた。太陽の塔の隣、ここは「めぐりあいの泉」という。数寄屋橋はむかし、川が流れ橋があった頃、ラジオドラマ「君の名は」の舞台として有名であった。



第二次大戦中の東京大空襲の日、若い男女が橋の上で出会い、別れ、すれ違うこのドラマは大人気で、放送時間になると町のお風呂屋さんがガラガラになったというエピソードが残っている。このドラマの劇作家・菊田一夫は先頃なくなった名女優・森光子主演の「放浪記」の脚本家でもある。

この放送の始まった1952年は、日本にはまだ家の中のお風呂はすくなかったんだな。

街のなかに、少しでも水のある場所、泉があるとほっとする。だから公園には噴水が付き物なのだ。

Top