50年の歴史を持つ伊豆の高級老舗旅館、ABBA RESORTS IZU-坐漁荘（ざぎょそう）は、アジア地域の料理部門「カリナリー エクセレンス(Culinary Excellence)」部門において、「アジアベストカリナリーブティックホテル2017( Asia’s Best Culinary Boutique Hotel 2017)」を受賞しました。
11月22日にGINZA SIXにて開催された記念したパーティを取材いたしましたので、ご紹介いたします。
ワールドブティックホテルアワードとは、小規模で上質なサービスを提供するホテルを対象とした、世界で唯一のブティックホテル専門の国際的な賞です。坐漁荘はアジア地域の料理部門で本賞を受賞しました。
受賞のきっかけは、フランス料理と日本茶のペアリングコース。ワイングラスに注がれた日本茶が、料理ごとに用意されます。受賞の評価コメントでは「日本茶とフレンチのティーペアリングは洗練されており、フレンチの伝統的な調理技術が、地元食材とよく調和し、最高級のフュージョン料理を生み出しています」と高評価でした。
アミューズから前菜、魚料理、肉料理など全ての料理に1杯のお茶をペアリングします
記念パーティでご説明してくださった山本洋食料理長によると、ティーペアリングのポイントは”引き上げ”と”同調”の2種類。”引き上げ”とは、料理に無い風味を持つお茶を合わせ、料理の旨みを増加させること。”同調”とは、料理と同じ香り、同じ旨みのお茶を合わせることで、さらに味わいを高めることを指すそうです。
当日に試食させていただいたお料理とお茶を4点ご紹介いたします。
■熟成したイカとカリフラワーのブランマンジェ 黄柚子とからすみ × 抹茶玄米茶
抹茶の爽やかな苦みが特徴の抹茶玄米茶。その苦みが、イカとブランマンジェの甘さを引き立てます。また、ねっとりとしたイカとブランマンジェのクリーム感を、玄米の香ばしさが刺激します。
■伊豆の地酒「あらばしり」で蒸しあげたヒラメ × 碾茶
抹茶の原料である碾茶。碾茶に含まれる旨味成分「テアニン」（アミノ酸系）と、魚の旨味成分「グルタミン」（アミノ酸系）、さらに日本酒の旨味成分（アミノ酸系、核酸系、有機酸系）を合わせることで、旨味を高めているとのこと。お茶と料理を一緒にいただくことで、口の中に旨味が広がります。
■黒毛和牛の低温ローストと黒ニンニクのペースト ネギとオリーブのヴィネグレット × ほうじ茶+ビーツ+トンカ豆+マローブラック
ほうじ茶+ビーツ+トンカ豆+マローブラック、という点からもご想像いただけると思いますが、何とも複雑で面白い風味を持ったお茶です。ほうじ茶であり、どこかコーヒーのようでもあり、シナモンのようなフレーバーもあり…と不思議な味わいですが、その味わいが、赤身の肉、さらには甘酸っぱい黒ニンニクのペーストとヴィネグレットの風味に奥行きを与えます。
記念パーティで登壇された、ABBA RESORTS GROUP代表の葉さんは、この度の受賞に関し、「日本施設が国際舞台で評価されたことが嬉しい」と述べたうえで、「日本の魅力に、日本人自身が気づいていないのでは」と加えました。
坐漁荘の料理は、地元・静岡の素材が積極的に取り入れられており、お茶についても静岡県産を中心としています。是非、伊豆の風土を満喫できる坐漁荘へと足を運び、日本の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
ABBA RESORTS IZU-坐漁荘（アバリゾート イズ ザギョソウ）
〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1741
TEL：0557-53-1170
FAX：0557-53-1171
Mail：yoyaku@zagyosoh.com
URL：http://zagyosoh.com/
