このコーナーでは、お店や施設の「イチオシ!」のモノ、人、場所、こだわりなどのお話をお伺いしていきます。
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今回、訪問させていただいたのは、「銀座 紬(つむぎ)」さん。
「紬」さんは、和食一筋28年の料理長が腕を振るう、和食料理店です。その目で見極めた食材を、こだわりの出汁や自家製調味料を使って絶品料理に仕上げます。
お話をお聞きしたのは、料理長の齋藤 喜弘さん。東京の料亭や有名寿司店でキャリアを積んだ、熟練の職人さんです。
今月15日より期間限定で提供される、<金>を惜しげもなく使った「<金>づくし和定食コース」について、「うちのイチオシ!」としてご紹介いただきました。
「<金>づくし和定食コース」(一部)
⇒ このコースは、料理が豪華で新年にぴったりですね
正月らしい、見た目が華やかなものにしたかったんです。正月らしくて、それでいて食材はいいものを使っている。見てよし食べてよし、両方を楽しんでもらいたいですね。
和食では一般的に、ここまで<金>を使うことは珍しくて、作った自分でも、豪勢な見栄えになったな、と思っています。
⇒ 通常コースでも提供している「うにしゃぶ」ですが、通常との違いはありますか?
出汁は通常と同じものを使っているんです。
ただ、生うにを普段よりも多くお出しします。お一人につき、うにの箱を一箱ご提供するので、生うにをそのまま食べてもいいですし、しゃぶしゃぶのネタに載せてもいい。どちらも楽しんでいただけます。
うには、無添加でミョウバン不使用のものを北海道から取り寄せています。漁の状況によって仕入れに影響が出るので、気を使いますが、とにかくおいしいですよ。
しゃぶしゃぶのネタについては、普段は白身魚を出しています。今なら、タイとヒラメですね。
今回のコースでは豪華にしたかったので、伊勢海老とあわびを加えました。今の伊勢海老はおいしいですし、頭も入れてもらえれば出汁が出て、最後の雑炊にもいい。
あわびも宇和島からいいものが入るので、採用しました。やはり、おいしいものを食べていただきたいですからね。
⇒ お料理の出汁はどのようなものを使ってらっしゃるのですか?
普段からマグロ節を使用しています。今回のコースでも、御椀物や煮物に使用しています。
それから、昆布出汁ですね。昆布はいつも利尻島のものを使っています。利尻島の昆布はえぐみがなくて、さらっとした出汁が出る。透き通っていて、食材の邪魔をしないんです。
⇒ 酒器にもこだわりがあると伺いました
日本酒では錫製の酒器をお出ししています。熱伝導率がいいので。やはり、分かる人には分かるようで、この酒器を持ち帰りたい、なんて言うお客様もいらっしゃるんです。今回のコースにあわせて、金色の酒器も用意しました。
焼酎は、うすはりのグラスですね。飲み口がいいんです。あまりに軽くてプラスチックだと思うお客様もいるんですよ。
⇒ お客さんは、どのような方が来られるのでしょう
銀座で働いていて、仕事帰りに立ち寄ってくださる方が多いですが、遠くから来店されるお客さんもいるんです。一人で来られる方もいらっしゃいますし、接待で利用される方もいます。13名が座れる席もありますので。
ただ、銀座という土地柄、若い人はなかなか少ないですね。いろいろな人に食べてもらいたいと思っているので、ぜひ若い人にも食べに来てもらいたいです。誕生日とか、何かの記念日に足を運んでくれたらうれしいですね。その時はぜひ、うにしゃぶコースか、ふぐのコースを楽しんでもらいたいです。
⇒ 通常メニューのイチオシを教えていただけますか
一番人気は「うにしゃぶ」ですが、ふぐもおすすめです。1本2kg以上あるものを選んでいます。こんなに大きなふぐは築地には並ばないですし、他所のお店でも使っていないはず。大きなふぐは、味がしっかりするんです。
ポン酢は、自家製のものをお出しします。焼いた昆布を砕いて入れているんですよ。2週間ほど寝かせているので、昆布の味がよく出ています。
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食材にはとにかくこだわり、その時その時でおいしいものを出す、と話す齋藤さん。おいしい食材が手に入れば、メニューには無いお料理を提供することもあるそうです。
「美味しいものを食べて帰ってもらいたい」という料理長の心意気が感じられる絶品の和食を、皆さまも「紬」で味わってみてはいかがでしょうか。
ココシル情報
・<金>づくし和定食コース 概要
お品書き:
季節の前菜、御造り、白味噌椀、かつべ牛のう肉寿司(~たっぷりのうにをうに醤油で~)、煮物椀、海鮮うにしゃぶ(白身魚二種、あわび、伊勢海老)、雑煮、甘味
期間:
2018年1月15日(月)~1月31日(水)
コース料金:
お一人様 ¥20,000(税込)
※1日10名様限定。前日までの要予約
・店舗概要
店名 | 銀座和食 紬 TSUMUGI |
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所在地 | 東京都中央区銀座8丁目5-13 B1 |
営業時間 | 平日:17時~3時 土曜日:17時~ (L.O.22:30) |
定休日 | 日/祝祭日 |
アクセス |
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公式サイト | http://fmly.tokyo/ginzatsumugi/#link02 |