純米大吟醸「獺祭」の蔵元として知られる旭酒造株式会社は、一般社団法人梅酒研究会とコラボレーションし、日本酒で仕込んだ梅酒「獺祭梅酒」を商品化しました。
今回、メディア向けの新商品発表会にココシル編集部も参加しましたのでその様子をお伝えします。
「獺祭梅酒」の発表会は銀座の獺祭ストアで行われました。
今回梅酒×日本酒という今までに無かった商品が生まれたのは梅酒研究会の提案があったからだそう。
梅酒研究会とは梅酒を日本酒に並ぶ「國酒」として、国内のみならず海外まで広く伝えることを目的として設立された団体です。代表理事を務めるのは明星智洋氏。
本業ががんの専門医である明星氏は、梅酒が与える健康面への作用なども発信しています。
今回も
・梅に含まれるクエン酸によるピロリ菌(胃がんの原因のひとつ)の活動の抑制効果
・梅のインフルエンザ予防効果
・適正量のアルコールによる血行促進効果
などを挙げられていました。おいしくお酒をいただきながら健康促進にも期待ができるとは嬉しい限りです。そして梅酒はバリエーションも豊富で、現在生産されているもので1000種を超えていると言います。梅酒研究会では全国梅酒品評会を開催し、プロの目で数多い梅酒のなかからより優れた品を選抜し表彰しています。そのほか、全国で梅酒まつりを主催・共催して梅酒の飲み比べイベントを実施、さらに海外での酒類イベントにも梅酒を出展し紹介するなど、その活動は多岐にわたります。
そして梅酒研究会によるプロデュースの梅酒専門店で梅酒会を定期開催し、梅酒と多種多様な料理のマリアージュを追求していますが、そこから今回の梅酒×日本酒という構想が生まれ、最高品質を誇る純米大吟醸にこだわる旭酒造に提案したそう。
この提案を快諾した旭酒造の桜井会長は、同社の基幹商品である「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」を使用した梅酒開発にかかりました。
旭酒造のモットーは「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」。原料の品質から徹底的にこだわり、すべてのプロセスで時間と人手をかけて丁寧に造られた獺祭は日本国内のみならず、海外でも広く親しまれています。フランス・パリにもフレンチシェフのジョエル・ロブション氏と提携した「Dassai Joel Robuchon」をオープンしており、フランスの食文化と融合した新しい獺祭の楽しみ方を発信しています。
桜井会長は「いいお酒を造れば必ずお客様にはわかっていただける。通でなければ理解できない酒なんてありません」と語ります。そんな旭酒造が妥協なしに造り上げた「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」で仕込んだ梅酒がこちら。ほんのりとしたピンク色です。通常の梅酒というと琥珀色のものが一般的ですが、「獺祭 梅酒」は和歌山県産南高梅の適熟梅を使用しており、完熟の手前のフレッシュな梅がこの美しい色味を生み出しているそう。ぜひ透明なグラスに注いで目でも楽しみたいですね。
梅の芳醇な香りを堪能したのち口に含んでみると、しっかりとした梅の風味を感じながらも酸味があるのですっきりとした飲み口です。梅酒を食前酒・食後酒として楽しまれる方も多いですが、「獺祭 梅酒」はお食事と一緒にいただきたいと感じました。チーズやお肉などの旨味の強いお食事とも相性が良さそうです。
従来の梅酒とは一味違った「獺祭 梅酒」は2019年3月1日に獺祭ストア(山口県本社蔵・銀座・博多)、Dassai Joel Robuchon(パリ)や全国梅酒まつりの会場で800本限定で販売されます。全国梅酒まつりは東京では4月26日~29日に上野公園にて開催予定です。
「獺祭 梅酒」がお目当ての方はもちろん、梅酒まつりでは梅酒の飲み比べイベントが実施されますので、梅酒の新たな魅力を発見したい方はぜひ会場に足を運んでみて下さい。きっとお好みの梅酒が見つかるはずです。
一般社団法人梅酒研究会公式サイト:https://umeshu-sg.jp/