「フランス菓子の父」、ガストン・ルノートルから受け継がれる奇跡のショコラ。伝説のメゾン「ルノートル」が銀座三越に開店!記念試食会レポート

職人の繊細な技が光る生ケーキ。
長年かけて育まれてきた焼き菓子へのこだわりと、季節感とともに届けられるパリのエスプリ。

「フランス菓子の父」と称されるガストン・ルノートル氏が創設した 「ルノートル」は、独自の技術やノウハウでレシピを組み立てるパリ最高峰のメゾンとして世界的に知られています。

 

和洋菓子の製造販売の株式会社中島大祥堂は「LENOTRE S.A.」とライセンス契約を締結、2019年3月27日(水)に伝説のメゾン「ルノートル」の第1号店を銀座三越地下二階にオープンしました。

開店に先立って開催された記念試食会では、エッフェル塔を模した「トゥール・エッフェル・ヴォリュテ」や日本先行販売のフィンガーケークなど、日本限定商品を含めた全16種のケーキがお目見え。今回は、その中でもココシル編集部オススメのお菓子をご紹介します。

 

伝説のメゾン、日本再上陸

大盛況となった試食会場

「ルノートル」を貫くテーマはとてもシンプル。
それは「Plaisir(プレジール)」です。

フランス語で「喜び」という意味ですが、実は今なおアトリエがある都市名もプレジールで、ルノートルの物語を読み解く上ではキーワードのような言葉です。



グルマンなパリジャン、パリジェンヌに美味しさのみならず、優しいひと時を届けたい。創業以来変わらない精神がそこにあります。

 

「フイユ・ドトンヌ」。創業者ガストン・ルノートルのレシピが今なお継承されているスペシャリテ

ルノートルはもともとブティックから創業されたメゾンですが、実は東京にブティックの1号店(西武百貨店池袋本店)を開店したのが1979年のこと。

今回、40年の時を経て、本格的な「再上陸」を果たします。

2017年より3年間、世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ東京」をはじめ、バレンタイン催事で日本に登場していたルノートル。パリ本場のレシピをそのまま再現したお菓子が人気を博していましたが、やはり日本における「第一号店」のオープンを心待ちにしていた人も多かったのではないでしょうか?

 

チョコレート好きは必見!

試食会で提供されたケーキやショコラは全16種類。どれも食べやすくプティ・サイズにカットされてありました。
ルノートルでは、卓越した腕を持つシェフたちが厳選したこだわりの食材のみを使用。素材本来の風味を生かした洗練された味わいが特徴です。

ここからは、試食した全16種のケーキの中から編集部オススメのお菓子をご紹介します!

 

・トゥール  エッフェル  ヴォリュテ

日本限定商品として販売される「トゥール エッフェル ヴォリュテ」は、パリの象徴であるエッフェル塔をイメージしたユニークなケーキ。

シャリシャリとした軽やかな食感の秘密は、薄く焼いたクレープ生地を細かく砕いたフィアンティーヌ。濃厚なチョコレートとキャラメルとの相性は抜群で、まさに日本における「看板商品」となるポテンシャルを感じさせる作品です。

キャラメル特有の歯につくような感触はなく、しっとりとしたスポンジやクリームと絡み合い、中のフィアンティーヌと心地よい食感を奏でます。

 

・エクール グルマン フレーズ

3月〜5月までの季節限定商品として販売される「エクール グルマン フレーズ」。みずみずしいイチゴが見た目にも鮮やかです。

試食してみると、ふわりと口の中に消えゆくような優しさと、エクレア生地のしっかりとした存在感が同時に感じられます。焼き菓子や生菓子には強力粉を使用しているので、このような食感に仕上がっているのだそう。エクレアとクリーム、甘酸っぱいイチゴが醸し出す芳醇さはやみつきになりそうです。

ルノートルではこうした季節感あふれる限定商品を順次展開する予定で、さらに2020年の東京オリンピック・パラリンピックにちなんだ新作の構想も始まっているのだとか。

 

・キューブ フレーズ

表面に「LENOTRE」と刻まれた、キューブ型のチョコレート。
看板商品のひとつ「キューブルノートル」は、イチゴのピューレの入った「フレーズ」やクラシカルなアーモンドプラリネの「エリゼ」など、味わいも多彩。
ちょっとしたプレゼントにもふさわしいキュートさと高級感を演出しています。

イチゴの「キューブフレーズ」を食べてみると、その鮮烈な甘酸っぱさに感動!口の中に春風が吹き込んできたような心地でした。ねっとりとしたチョコレートの質感とみずみずしいイチゴピューレの相性が素晴らしい。

他にも、創業者ガストン・ルノートルが考案したレシピがそのまま受け継がれている「フイユ・ドトンヌ」、日本先行販売のフィンガーケーク(全3種)などが注目を集めていました。中には、ルノートルの象徴である「プレジール」という名のケーキも。


「ルノートル」クリエイティブダイレクター、ギー・クレンザー氏。柔和な物腰と真摯な眼差しが印象的

「ガストン・ルノートルがシェフの一人として最初に進出した国。そして、私たちがずっと戻りたいと思っていた国。それが、示唆に富み、素晴らしい伝統を持つ、この日本です」

試食会では、そのようなルノートルの「日本への愛」も聞くことができました。

 

現代フランス菓子の概念を創った、新しい「正統派」。
ルノートルのさらなる挑戦は、この日本の地で始まります。
銀座三越地下二階、「ルノートル」のお菓子をぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?

 

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