【ポーラ ミュージアム アネックス】ベルリンを拠点に制作活動を行う若手アーティスト 柏原由佳の展覧会「1:1」 3月14日(日)まで

生命力溢れる独特な作品世界

 

ポーラ ミュージアム アネックス(東京・中央区銀座)では、ベルリンを拠点に制作活動を行う若手アーティスト 柏原由佳の展覧会「1:1」を開催中です。

 

柏原由佳「11」2021©POLAMUSEUMANNEX



 

柏原は1980年広島県生まれ。2006年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、渡独。12年には「VOCA展」で佳作賞と大原美術館賞を受賞する。同年、ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツにて研修。13年にライプツィヒ視覚芸術アカデミーを卒業後、15年に同アカデミーでAnnette Schröterに師事しマイスターシューラーを取得した。現在、ベルリン在住。

本展では、柏原がつくり出す、透明性と濃密さが共存した生命力あふれる作品世界を紹介します。

柏原は、透明性と濃密さが共存した、生命力溢れる独特な作品世界をつくりあげています。彼女の絵画制作は、西洋の伝統的な古典絵画技法に基づき、半油性下地を独自の配合で混ぜ合わせてキャンバスに塗りこむ作業からはじまります。そこでできあがったオリジナルのキャンバスの上に、油絵の具を日本画のように薄く溶き、同時にテンペラ絵具も用いながら描いて独特な深い色彩を表します。

また、柏原の作品には、現実の景色と内なる想像の空間がゆるやかに編み込まれて存在します。その背景には、日本を離れ渡独して制作を続ける彼女の、内と外の「距離」への興味が介在しているといえます。ドイツと日本の物理的な距離、それぞれの文化間での精神的な距離、そして日本人としての自分とドイツにいる自分との距離。それは彼女が作品で繰り返し取り上げる洞窟、穴、山、湖といったモチーフを、内省的な思索をシンボリックにあらわすものへと昇華し、大地にひそむ根源的な自然のエネルギーをも喚起させています。

 

柏原由佳「11」2021©POLAMUSEUMANNEX

 

柏原由佳「11」2021©POLAMUSEUMANNEX

 

柏原由佳「11」2021©POLAMUSEUMANNEX

 

∥展覧会概要∥
展覧会名:柏原由佳「1:1」
会  期:2021年2月11日(木・祝)- 3月14日(日)[32日間] ※会期中無休
開館時間:11:00 – 18:40
入  場:入場無料 / webによる事前予約制(入場枠に空きがある場合のみ当日入場可能)
会  場:ポーラ ミュージアム アネックス(〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
アクセス:東京メトロ 銀座一丁目駅 7番出口すぐ / 東京メトロ 銀座駅 A9番出口から徒歩6分
主  催:株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
協  力:小山登美夫ギャラリー
U R L:www.po-holdings.co.jp/m-annex

※状況により変更になる場合がございます。ギャラリーHPで最新の情報をご確認の上、ご来館いただきますようお願い申し上げます。

 

「C World」150x300cm アクリル、油彩_キャンバス 2020年

 

「Dog Day l」140x190cm アクリル、油彩キャンバス 2020年

 

「Pineapple Day」65x85cm アクリル、油彩_キャンバス 2020年

 

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