今回、訪問させていただいたのは「岩崎眼鏡店」さん。創業が1895年、創業以来、眼鏡一筋で銀座と共に歩み、今年で119年目になる老舗眼鏡専門店です。
お話をお伺いさせていただいたのは、岩崎眼鏡店 堀川理恵さんです。
もちろん、それは眼鏡です。
岩崎眼鏡店では、お客様に喜ばれる眼鏡を追求することにこだわりを持っています。
レンズの度数の測定に関しても、経験を積んだスタッフが、ひとりひとりのお客様のライフスタイルやご要望をお聞きしながら、一番良い見え具合ものを提案させていただいています。
レンズも最新の設計のものを取り入れたり、測定の技術も日々勉強しながらお客様に喜んでもらえるようにしています。
⇒喜ばれる眼鏡とはどのようなものですか?
そうですね、つけていることを忘れてしまうくらい快適な眼鏡だと思います。
パソコンを使う時に使いたい、手元の細かいものが見えるようにしたいなど、室内で使うように調製される方、また運転をする、スポーツをする時に使いたいなど、外で使うように調製される方、様々いらっしゃいます。
それぞれのお客様のライフスタイルや見え具合のご要望など、しっかりカウンセリングをさせていただき、お客様に快適な眼鏡をお作りさせていただいています。
度数、強度、左右の見え方のバランス、眼鏡の材質など、かけ具合に関わってくるので、お客様と話し合いながら1つずつ決めていきます。ほんの少しの違いで、快適さが変わりますよ。
私どもはそのひとつひとつを大事にして眼鏡づくりを行っています。
⇒眼鏡に悩んだら岩崎眼鏡店さんへご相談ですね!
はい!かかりつけのお医者さんのように気軽に何でも相談していただきたいですね。
私どもはアフターケアーもとても大事にしています。売ったらそれきりではなく、かかり具合や見え具合など、お使いいただいている中で困ったらいつでも相談にのらせていただき、より良い方法をご提案させいただいております。
眼鏡が合わないと、頭が痛くなったり、気分が悪くなったり、肩が凝ったりする場合も多いので、遠慮なくいつでも相談してほしいですね。
目から入ってくる情報は非常に多いので、なるべくお客様の生活が豊かになるように、良い見え具合をご提案出来るようにしていきたいと思っています。
これは、「ウジャット」です。
古代エジプトの神話ですが、ホルスという神様がいて戦いで眼を失ったのですが、他の神様の助けで、眼を取り戻したと言われています。
そこで、もともとの力を取り戻した眼、回復した眼という意味合いで、お客様の眼を守る思いを込めてお店のシンボルマークにもなっています。
そうなんです。実は、眼鏡のつるの先のところに 護符としてこの「ウジャット」を刻印させていただいています。いつでもお客様の眼をお守りしています。
⇒この変わった形の眼鏡はどのように使うのですか?
遠近両用の眼鏡の場合、レンズの下の方に細かいものを見られる度数が入っているので、目の高さのものを見る時には見えにくいのです。また、遠方用の眼鏡は、大体3mから遠くが良く見えるように調整されています。となると、博物館やギャラリーの展示物は、70cm~1mくらいのところにありますので、あまりよく見えない場合があります。
そこで、その悩みを解決すべく先代の社長が開発したものが、この「ミュージアムグラス」になります。
「ミュージアムグラス」をご自分の眼鏡にさっと合わせていただくと、遠く離れたものもはっきりと見えるということから、大変好評をいただいております。
⇒見たい時にさっと取り出せるのはスマートですよね。
そうなんです。いちいち眼鏡を変えなくても、ご自身の使っている眼鏡にさっと合わせるだけで大丈夫なので、喜ばれています。レンズの度数の入替えも出来るので、ご自身の度数に合わせてレンズを入れ替えて長く使えるのも特徴ですね。
⇒デザインが凝っていて、持っているだけでもおしゃれで粋ですね!!
装飾を施したものからシンプルなものまで、デザインも豊富に取り揃えており、プレゼントとしても大変喜ばれています。
工芸品として職人さんが手作りにしているものもあって、ブローチ変わりにお着物の袂に入れている方もいらっしゃいます。さっと出していただくしぐさもとてもきれいに見えるので、買っていかれる方も多いです。
べっ甲のデザインも豊富に取り揃えております。
いわゆるべっ甲の眼鏡というと、おじいちゃんがかけているというイメージをお持ちの方は多いと思いますが・・・(笑)
最近はデザインも豊富なものも多く出てきています。べっ甲自体とても貴重なものなので、そんなに出回っているものではないのですが、豊富に取り揃えているので、ぜひ一度見に来てください。
⇒ご来店されるお客様はどのような方が多いですか?
旅行で銀座に来てお越しになる方も多いですね。海外在住の方が一時帰国で来る事も多いです。また、銀座という土地で118年続いていることもあって、昔から、かかりつけということで、親子2代、3代と来ていただいている方もとても多くいらっしゃいます。
嬉しいですね。銀座の特徴かもしれませんね。
眼鏡のことでちょっとでも困ったことがあったら、気軽に相談しに来てください。なんかちょっと調子が悪いのよねという方も結構いらっしゃるのですが、ちょっとしたかけ具合で改善することもあります。そこは専門店ならではの豊富な知識でアドバイスができると思います。高級なものだけではなく、色々な種類のものを取りそろえているので、ちょっと見るだけでも良いのでぜひ気軽に見に来てください。
また、銀座に何かを期待してお越しになっている方も多いと思いますので、「さすが銀座ね!」と納得していただけるように、岩崎眼鏡店としてもきちんとしたいいものを提供し続けたいと思っています。いいもの、いいサービス、いいおもてなしをいつも心がけていますので、ぜひ銀座へお越しください。
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堀川さんは、銀座で環境安全のパトロール、まちづくりの活動にも参加しているそうです。
先日行われたオリンピックパレードや東京マラソンの警備や地下道の道案内などもしたそうです。その活動を通して銀座の街が活性化していくと嬉しいとおっしゃっていました。
まるでシンボルマークの「ウジャット」のように、銀座をその「眼」で見守ってくださる素敵なお店ですね。
ココシル情報
まさに眼鏡の駆け込み寺!!なにか困ったことがあったらぜひ相談にいってみてくださいね!!素敵な眼鏡にも出会えるかもしれませんね。