【銀座 蔦屋書店】物語を表現するアーティスト・天牛美矢子 個展「偉大なるタムタム」を10月8日(土)~10月23日(日)に開催

 

銀座 蔦屋書店(東京都中央区 GINZA SIX 6F)では、天牛美矢子による個展をFOAM CONTEMPORARYにて、10月8日(土)~10月23日(日)の期間に開催いたします。不穏な現実と空想が混じり合い、描き出される物語の世界をお楽しみください。

 

・概要

古書店に生まれ、幼い頃から物語の持つ魔力に触れてきた天牛美矢子。京都市立芸術大学では染織を専攻し、人の生活や文化に密接な関わりを持つ染織素材を用いた創作活動を行っています。挿絵を思わせるイメージを、キャンバスではなく布や革といった身近な素材を使い表現することで、作品に宿る物語と鑑賞者の距離感をなくすことに取り組み、本来物語を創造することが担ってきた原始的な力を見つめ直しています。
本展では、「偉大なるタムタム」というキャラクターを中心に、天牛の生み出す新たな物語をご紹介いたします。

特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/28954-1443210916.html

※「ウェブ版美術手帖」では、アーティストによる対談連載企画「DIALOGUE for ART」Vol.7にて天牛美矢子と高瀬栞菜の対談を公開中です。
DIALOGUE for ART Vol.7|https://bijutsutecho.com/magazine/interview/oil/25985

 

「偉⼤なるタムタム」綿にアクリルガッシュ、ビーズ、フェイクファー、68×65cm、2022

 

「Weʼll meet again」綿にアクリルガッシュ、ビーズ、フェイクファー、⾦⽷、156×156cm、2022



 
・本展に寄せて

実家が古書店なので、幼い頃からたくさんの本に囲まれ、 様々な物語に触れて育った。私にとって作品を作ることは物語を想像することに近い。 世の中の不条理、 悲しい過去、 社会への憤りに出会った時、 物語が小さく声を上げ始める。 私は聞き逃さないように気をつけて耳を澄ます。「道化師が伝えるニュース」「命懸けの言葉遊び」「 理想郷と呪文」「プロパガンダの悪魔」。現実が空想と混じり合い、生まれてくるナラティブを縫い合わせていくことで私は世界と向き合いたいと思っている。

不穏なニュースが絶えない日々の中で縫い上げていった作品たちは、今から思えば、ひとつひとつが厄除けの御呪い(おまじない)だったのかもしれない。縫い物の装飾には魔力があるという。「災厄を避けるために神秘的な力を帯びた護符に頼る」ことは、古来から多くの民族で行われてきた風習である。人が不安な気持ちの拠り所として超常的な存在の加護をたのむことは宗教の原型とも言えるだろう。

最近そういったテーマを漠然と考えていると、「偉大なるタムタム」というキャラクターがそこに立っていた。 私の不安な気持ちに寄り添うように。
彼を中心に展示がしたいと思った。
私は制作に取り掛かり、物語を想像し始めた。この「新しい偶像」のために。
果たして彼は私を、私たちを、救ってくれるのだろうか。
タムタム! タムタム! タムタム!
「どうぞ我らを救い給え。」

天牛美矢子

 

 

・作品販売について

銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて、10月8日(土)より販売いたします。

店頭|10月8日(土)11:00より販売開始
オンラインストア|10月8日(土)12:00より販売開始
※オンライン上での販売は、⼀部作品のみの取り扱いとなります。
※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することがあります。

ウェブ版美術手帖「DIALOGUE for ART」 Vol.7 対談記事の公開とあわせて、オンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて作品を販売しています。

OIL by 美術手帖|https://oil.bijutsutecho.com/artist/1168
 

 

・アーティストプロフィール

天牛美矢子

 

 

1989年大阪府生まれ。実家が古書店を営んでおり、幼い頃から書籍に囲まれて育つ。2015年に京都市立芸術大学大学院を修了後、大阪を拠点に制作・活動。近年の個展に「Propagareの悪魔」(COHJU contemporary art、京都、2021)。自身の作品の制作のほか、近年はZINEの編集・発行にも取り組み、また2018年に開催されたグループ展「呪と祝」(KUNST ARZT、京都)ではキュレーターを務めるなど活動の幅を広げている。

 

 

・展覧会情報

天牛美矢子 個展「偉大なるタムタム」

会期|2022年10月8日(土)~10月23日(日)
時間|11:00~19:00
定休日|月曜日
会場|FOAM CONTEMPORARY
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp

特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/28954-1443210916.html
 

 

・FOAM CONTEMPORARY

 

 

柔軟な企画内容をイメージする<液体(LIQUID)>と、従来のホワイトキューブとしての設備を完備した空間<個体(SOLID)>を掛け合わせ、中間的な様態“FOAM”という名のもと、⽇本のアートシーンを多⾓的に映し出す表現空間。

ロゴの最初の“O”は、泡をイメージさせるようにあえて形を崩しています。それは、⽇々変化していく現代のアートシーンそのものを表現しながら、アーティストの⾃由で柔軟な無限に存在する表現のイメージを表しています。
時代のアクチュアリティーに寄り添いながら、ライフサイクルを超えたところにあるアートの価値や醍醐味を探求、醸成する表現空間として、キャリアや年齢を問わず注⽬すべき様々なアーティストを紹介していきます。

Instagram|https://www.instagram.com/foamcontemporary/
 

 

・銀座 蔦屋書店

本を介してアートと⽇本⽂化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。

 

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住所|〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
電話番号|03-3575-7755
営業時間|店舗ホームページをご確認ください。
ホームページ| https://store.tsite.jp/ginza/
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・ CCCアートラボ

私たちは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中でアートに関する事業を行う企画集団です。「アートがある生活の提案」を通じてアートを身近にし、誰かの人生をよりハッピーにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、専門的なアプローチで企画提案を行います。
https://www.ccc-artlab.jp

 

 

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