いまは、銀座の柳が元気な季節だ<銀座デジカメ散歩127>

これは泰明小学校の入り口右手にある柳。若い緑の葉が空を覆っていてみごとだ。この柳は、明治時代に町づくりの一環として、植えられたもの。ほかにも、「桜」、「松」、「楓(かえで)」も候補だったが、元々埋め立て地の銀座の土は水気が多く、どれも根腐れを起こしてしまう。「柳」がいちばん「水気」に強いのだとか。



柳は銀座の名物として、当時の流行歌にも歌われたが、昭和43年(1968年)の道路工事で姿を消していた。それから16年後、その柳の子孫が東京の日野市に植えられた事が分かり、町内会の方々が苦労してまた植えられたそうだ。

木の下に「銀座の柳 二世」という札は、そういう歴史を語ったものだ。

いま、銀座の通りにはマロニエなどいろいろな樹が植えられているが、その流行歌のせいで今でも銀座といえば柳だよね、と思ってしまう。

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