森岡書店と戸田デザイン研究室が時代に埋もれた画家・戸田吉三郎の 回顧展を11月15日(火)より銀座 森岡書店などで開催

 

デザイン知育絵本の草分けであり、ジャンルにとらわれず「心を動かすモノ・コト」を発信する戸田デザイン研究室が「一冊の本からインスパイアされる展覧会を行う書店」として注目を集める森岡書店との共催で、時代に埋もれた裸婦の画家・戸田吉三郎回顧展「これは裸婦か、哲学か。」を開催いたします。

2022年11月15日(火)~11月20日(日)に銀座 森岡書店、11月24日(木)~11月29日(火)に神田神保町 文房堂ギャラリーにてそれぞれ作品を展示します。

また、回顧展に先立ち、宮本武典氏(キュレーター/東京藝術大学准教授)と森岡督行氏(森岡書店 店主)の特別対談を無印良品 銀座にて行います。

世間のものさしで物事をとらえる危うさと格闘し、裸婦を通して真理を追求しようと試みたひとりの画家が問いかけるものとは?本・出版の枠を超え、さまざまな発信を行う森岡書店と戸田デザイン研究室が、時代を超えたメッセージを届けます。
 

戸田吉三郎回顧展を開催

 

■コメント・・戸田吉三郎 回顧展に寄せて



・1950年代、パリの留学生会館にお互い居住していて親しくなった。
あれほど交歓した歳月。
描きなぐったような裸婦の素描や油絵。たどたどしい筆あと。土くさい彩色。
ぼくは好きだった。(一部抜粋)
洋画家/東京藝術大学名誉教授 野見山暁治

 
・それは有限な人生と、芸術の永遠とを行きつ戻りつできる、絵描きだけに約束された豊穣な場所。戸田吉三郎とはその渚のような絵画空間を、存分に愛し、遊び尽くした人であったと僕は思う。(一部抜粋)
キュレーター/東京藝術大学准教授 宮本武典

 
・戸田吉三郎の裸婦を見ることは、もしかしたら鏡を見ることに近いかもしれません。
そこに写っているのはある女性の姿であるようでいて、鑑賞者自身の心情に他ならない。
戸田吉三郎は自身の絵画をそう考えていたような気がしてなりません。(一部抜粋)
森岡書店 店主 森岡督行

 
・何が善で、何が悪か。本質はどこにあるのか。
裸婦を通し真理を追い続けた彼の生き方は、今の私たちの支えや希望や何かのきっかけに繋がるかもしれない。
まさに今、回顧展を行うことは必然とも感じるのです。(一部抜粋)
戸田デザイン研究室 代表 戸田靖

 
※回顧展の詳しい情報はこちらから。

 
https://toda-design-column.blogspot.com/2022/09/blog-post_21.html

 

戸田吉三郎の描いた裸婦

 

戸田吉三郎の描いた裸婦

 

■画家・戸田吉三郎とは。

戸田吉三郎(1928−2016)は「真理を追求する絵を描く」と言う信念のもと、生涯にわたり裸婦を描き続けた洋画家です。東京美術学校(現 東京藝術大学)を卒業後、将来を嘱望されフランスに留学。洋画家・野見山暁治氏らと共にパリで学びました。

帰国後は画家として華やかな道を歩んでいくように見えましたが、美術界の潮流や評価に背を向けるように創作に没頭。山小屋に籠もり、哲学書を読み、黙々と裸婦を描き続けました。
自ら作品について語ることを好まず、作品の制作年号を追うことも難しい画家ですが、一部の美術関係者から確かな評価を得ていたことも事実です。
福島コレクションでも名高い福島繁太郎氏の目に留まり、福島氏が亡くなるまでフォルム画廊(福島氏開設の画廊)で毎年個展を開催。
美術評論家の米倉守氏は戸田吉三郎の裸婦について「媚態がない」と評し、その本質を高く評価しました。
山々のように雄大な空気を帯びた裸婦から漂う静けさと温かみ。粗い線で描かれた女たちから立ち上る生と死の気配や痛み。戸田吉三郎は世間のものさしで物事をとらえる危うさと格闘し、裸婦を通して真理を追求しようと試みた求道の画家でした。

※戸田吉三郎についての詳しい情報は、公式Webサイトよりご覧ください。

https://toda-design.com/?mode=f27

 

■回顧展開催のきっかけ

森岡書店と共に回顧展を企画した戸田デザイン研究室。創設者である戸田幸四郎(1931-2011)は、戸田吉三郎の実弟です。兄・吉三郎から多大な影響を受け、デザインの道に進みました。

自身の絵画の道を極める兄・吉三郎。デザイナーから51歳で絵本作家へと転身した弟・幸四郎。近しいようで異なる道を選んだ兄弟は絶交と和解を繰り返し、それぞれの人生を歩んでいきました。

現在、戸田デザイン研究室の代表を務めるのは、戸田吉三郎の甥である戸田靖。

戸田吉三郎氏のご遺族が数年前から遺作展の開催を考えていることを知り、出版社でありながらも出版の枠にとらわれず「心を動かすモノ、コト」を届ける会社として戸田デザイン研究室がサポートすることを決意。

戸田吉三郎の作品を客観的な視点で捉え、共に作品の魅力を届けていくパートナーとして森岡書店 店主 森岡督行氏をお迎えしました。

 

■回顧展情報

・森岡書店
会期  :2022年11月15日(火)~11月20日(日)
場所  :東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1階
回廊時間:13時~19時(最終日のみ18時まで)※入場無料
https://www.instagram.com/moriokashoten/

・文房堂ギャラリー
会期  :2022年11月24日(木)~11月29日(火)
場所  :東京都千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル4F
回廊時間:10時~18時半(最終日のみ17時まで)※入場無料
http://www.bumpodo.co.jp/gallery/

 

■関連イベント
特別対談「画布と裸婦:戸田吉三郎が遺したもの」
宮本武典(キュレーター/藝大准教授)×森岡督行(森岡書店 店主)
日時 : 2022年11月9日(水)19時から ※参加無料
場所 : 無印良品 銀座 6階
申込み: 以下よりお申込みください。
(事前申込み定員制。定員になり次第、締め切りとさせていただきます。)

https://www.muji.com/jp/ja/event/event_detail/?selectEventId=4666

 

【戸田デザイン研究室】プレスリリースより

 

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