陶芸・木工・ガラス・鉄・漆工芸「6人の祈りのかたち」展 銀座にて開催中

 

【ギャラリー厨子屋】2023年2月11日(土)~ 24日(金)11時~19時/火曜定休[入場無料] 最終日17 時閉場

ギャラリー厨子屋(中央区銀座1丁目)は開廊以来、≪現代の暮らし・人の心に適う、祈りのかたち≫を願い、工芸家やクリエーターとともに、企画展を重ねてきました。
今企画展では、清水 真由美、成田 聡子、久村 卓、藤野 征一郎、米田 文、若杉 聖子 6人の作家による、仏さまや調度品など”祈りのかたち”をご覧いただけます。会期は2月24日(金)まで。

 

2002年の厨子屋開廊以来「現代の暮らしの場 人の心に適う 祈りのかたち」を願い
現代の表現者達が 真摯に向き合い
創出された 祈りのかたちの 数々には
それぞれの人の思い 願いを託し 心を静めるに相応しき
表示灯に思えます(コーディネーター・山田節子)

 

「6人の祈りのかたち」展
清水 真由美、成田 聡子、久村 卓、藤野 征一郎、米田 文、若杉 聖子

会期:2023年2月11日(土)〜24日(金)
11時~19時/火曜定休[入場無料]※最終日17時閉場

会場|ギャラリー厨子屋
東京都中央区銀座1-4-4 ギンザ105ビルB1F(TEL 03-3538-5118)

展示作品数|約180点

 

 

・清水真由美

 

 

いくつもの陶土を組み合わせ、万華鏡のような世界を生み出す陶芸家・清水真由美さん。「自身の創作物が、仏さまのアイテムとして選ばれることが嬉しい」と話す清水さんは、ボウルやカップの他、挑戦してきた火立てを新作として発表。暮らしに取り入れたい、やさしい色合いの器約20点が並ぶ。



 

清水 真由美 Mayumi Shimizu(陶芸家)
1970年千葉県生まれ。武蔵野美術大学短期大学部専攻科卒業。滋賀県立陶芸の森、金沢卯辰山工芸工房にて研修生として制作の後、2000年から陶芸家として活動する。2002年第6回国際陶磁器展美濃審査員特別賞受。2004年「非情のオブジェ-現代工芸の11人」東京国立近代美術館工芸館。

 

 

・成田 聡子

 

 

ガラスと木を組み合わせ、自身の世界観を立体として創り出す造形作家・成田聡子さん。遠くを見つめる目線、目を閉じ微笑む表情、胸に手を当てる姿など、それぞれの作品から何かを感じずにはいられない。約15点が並ぶ。

 

成田 聡子 Satoko Narita(造形作家)
1970年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立芸術大学卒業後、富山市立ガラス造形研究所でガラスを学ぶ。手から自然と出てくる人や動物らしき者たちのドローイングの中から、その者の声が聞こえてくるものをガラスと木を組み合わせた立体として制作している。それらは人が生きていく上で感じる思いや感情、祈りを主に表している。

 

 

・久村 卓

 

 

なるべくかたちを創らない」ことを軸に、工芸の技法を使い、自然の力を頼りに作品を生み出す美術家・久村卓さん。断ち切った木の繊維や、溶断技法から生まれた鉄の溶け具合など、小さな作品だからこそ、じっと見つめ、見えてくるものがある。厨子や仏など、約30点が並ぶ。

 

久村 卓 Taku Hisamura(美術家)
1977年東京都生まれ。2001年多摩美術大学彫刻学科卒業。刺繍から金属加工まで様々な素材や技法を使い、主に美術作品を国内外で発表。その作品群は服や椅子としても使う事ことができるため、鑑賞が前提となる美術への批評性を持つとともに、工芸領域への親和性を示すものでもある。

 

 

・藤野 征一郎

 

 

素材の持つ力を重んじ、質感や造形表現を深く追求し続ける漆工芸作家・藤野征一郎さん。その姿勢から生まれる作品は、引き込まれるような深さと不思議さを持つ。厨子や仏座、位牌やオブジェなど、多彩な品が約10点並ぶ。

 

藤野 征一郎 Seiichiro Fujino(漆工芸作家)
1972年滋賀県生まれ。金沢美術工芸大学修士課程と金沢卯辰山工芸工房を修了し、2000年から個展を中心に活動を始める。主な受賞は第45回日本クラフト展日本クラフト大賞、国際漆展・石川2020奨励賞など。近年はGalerie Marianne Heller(ドイツ)、伊丹市立工芸センターなどで展示に参加。

 

 

・米田 文

 

 

伝統的な九谷焼の技法を使い、ユーモア溢れる小さな楽しい世界を生み出す陶芸家・米田文さん。人気の仏さまの他、涅槃図を元にした乙女たちの群像の新作も並ぶ。約30点の中には「果物奉納 バナナ」といった作品タイトルもあり、思わずほっこり。

 

米田 文 Bun Yoneda(陶芸家)
1975年石川県生まれ。1998年東京芸術大学卒業後、九谷焼技術研修所、金沢卯辰山工芸工房での研修を経て作家活動に入る。「花の木実の木と果物と、バランスのよい動物展」サボア・ヴィーブル(六本木)に始まる陶箱のシリーズ、異素材の作家とのコラボレーションなど実用とオブジェの境界を行くような作品を個展、展覧会などで発表。

 

 

・若杉 聖子

 


 

鋳込み技法から生まれる繊細で柔らかな白磁が特徴の陶芸家・若杉聖子さん。無釉で焼き上げられる肌の質感は手に馴染み、丁寧な仕事から生まれるシャープな線は、洗練された佇まいを醸す。一輪挿し、香立、盃など、約50種類、90点近くが並ぶ。

 

若杉 聖子 Seiko Wakasugi(陶芸家)
1977年富山市生まれ。多治見市陶磁器意匠研究所修了。美濃焼メーカーのデザイナーを経て独立。兵庫県三田市の豊かな里山の中にアトリエを構え、植物の造形から着想を得た鋳込み成形による無釉の白磁を作り続けている。国内外で個展多数。2020年兵庫県芸術奨励賞受賞。現在、京都市立芸術大学にて准教授を務める。

 

 

◆会場の様子
企画展の度に足を運ばれる男性は、今回は6人展ということもあり、衝撃も6倍だったご様子。「雷に打たれたようだ。」とおっしゃっていました。24日(金)17時まで開催。

 

 

 

【 ギャラリー厨子屋について 】
『厨子』とは大切なもの・ことを 納める箱のこと。
魂を委ねられるほどの霊性ある格別な箱のこと。

その歴史は、日本に仏教伝来後の7世紀(飛鳥時代)まで遡り、
法隆寺に安置される『玉虫厨子(たまむしのずし)』に由来します。
厨子は仏像・仏舎利・経典・位牌など”大切なものを納める箱”として広まりました。

仏壇は家系に属し、ご本尊様やご先祖様のお位牌を納めるものであるのに対し、
厨子は個人に属し、お守りや形見など”自分の大切なものを納める箱”として、
ギャラリー厨子屋では、開廊当時からご提案を続けてまいりました。

ギャラリー厨子屋ではこれからも、現在の暮らしに適う「祈りのかたち」を求め運営してまいります。

 

【 法人概要 】
ギャラリー厨子屋を運営するアルテマイスター(株式会社 保志)は、1900年の創業以来、会津若松の地場産業の一つとして、仏壇・仏具・位牌の製造・販売を手掛けています。本社工場では200名を超える職人が、一つひとつ心を込め、現代の暮らしに適う祈りの製品を作り続けています。

法人名:株式会社 保志
所在地:〒965-0844 福島県会津若松市門田町一ノ堰村東40
代表取締役社長:保志 康徳
設 立:1948年
URL:https://alte-meister.co.jp/

 

 

 

【アルテマイスター(株式会社 保志)】プレスリリースより

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