銀座デジカメ散歩-77「みゆき族と高速道路」

1960年代、銀座に「みゆき族」と呼ばれる若者たちがいた。



同じような格好をして同じような行動をとる人たちのことを「〇〇族」と呼ぶが、彼らのファッションは、アメリカの学生のセンスをとりいれたものであった。日本で作られた「VAN」というブランドがその典型。そのお店のロゴ入りの紙袋をバッグ代わりに抱えて、銀座の「みゆき通り」近辺にたむろしていたので、「みゆき族」である。

 

彼らは1964年に東京オリンピックが開催される直前、あまり好ましくない風俗として取り締まられ、たった一年で消えてしまった。しかし、その後の若い人のファッションに与えた影響は計り知れないのだが。

そのかわりに銀座の街に現れたのは高速道路である。オリンピクを境に東京も生まれ変わった。2020年に二度目の「東京オリンピック」開催が決まった。そのとき銀座は、東京はいったいどのように変わるのだろうか。7年後が待遠しい。

Top