牛めしの「松屋」の百貨店初となる常設店「松屋PREMIUM」が、松屋銀座で2026年6月10日にオープンしました。先立って行われた取材会の様子をレポートします。
牛めしチェーン「松屋」を展開する松屋フーズと松屋銀座は、同じ「松屋」の社名を持つ縁から、2025年4月に松屋銀座の開店100周年記念イベントとして初コラボが実現。百貨店仕様の限定商品を販売したポップアップ店は大好評を博し、松屋銀座の食品催場における過去最高売上を記録するほどの大成功を収めたといいます。
■参考記事→【取材レポ】松屋銀座×牛めしの「松屋」が初コラボ!神戸牛を使ったプレミアム商品が登場する「松屋のニク活 in GINZA」
再出店を求める声に応え、このたび満を持して百貨店の常設1号店「松屋PREMIUM」がオープンしました。
「松屋PREMIUM」が目指したのは、松屋銀座が大切にしている「高級感と親しみやすさ」の両立。オープン時点では、以下の4カテゴリ・7品(すべてテイクアウトのみ)がラインナップされています。店内調理による作り立てでの提供です。
①「神戸牛牛めし」(1,390円)
②「肉倍量神戸牛牛めし」(2,080円)
③「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」(1,681円)
④「雪国育ちの濃厚トンテキ」(1,681円)
⑤「創業ビーフRichカレー」(1,050円)
⑥「創業ビーフRichカレー×神戸牛」(1,681円)
⑦「創業ビーフRichカレー×黒毛和牛ハンバーグ」(1,681円)
いずれも通常店舗の人気メニューがベースですが、いわばその“上位互換”といえるクオリティーの高さが特徴です。
全商品に使用されている米は、冷めても美味しい宮城県産のひとめぼれ。「神戸牛牛めし」の玉ねぎや紅生姜は国産、「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」は、色合いも味わいも濃厚なブランド卵「マキシマムこいたまご」や、ソースにうまみと酸味が強いイタリア産トマトを採用するなど、上質な食材にこだわっています。また、「神戸牛牛めし」ではすき焼き風の甘めのタレをブレンドし、まず肉を焼いて余分な脂を落とし、旨みを閉じ込めてから煮詰めるなど、上質な食材に合わせる形で調理法も新たに考案したとのこと。
なお、「創業ビーフRichカレー」系の3品以外は昨年の催事でも展開されたため、「味は前回と一緒?」と疑問に思う方もいるでしょう。実は、今回の常設店オープンに向けてブラッシュアップを重ねたそう。たとえば、「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」と「雪国育ちの濃厚トンテキ」は、冷めても柔らかさを損なわない調理法をより突き詰め、食感の良さとジューシーさが明確に進化しているといいます。
「松屋はカレー屋だ」と語るファンもいるほど、カレーが高い支持を集めている松屋フーズ。そんなファン待望の「創業ビーフRichカレー」は、じっくりと炒めた玉ねぎの甘みと、スパイスの豊かな香りがマッチした「創業ビーフカレー」をベースに、たっぷりのボイルドビーフとともに深みのある味わいに仕上げた商品です。ひと掬いすれば、想像の何倍も肉がゴロゴロと入っているのがわかり、まさにRichな食べ応えが期待できます。
おなじみの「牛めし」は一般的に安価なイメージが強く、松屋フーズの店舗の顧客層と松屋銀座の顧客層、どちらにも継続的に受けて入れてもらうための商品開発には、並々ならぬ苦労があったといいます。
株式会社松屋フーズ 事業推進部 昼食・外販企画グループの木下萌さんは、「ふだん百貨店をご利用になるお客様も食べやすい商品開発を心掛けました。かといって、味が弱くなっているとか、松屋フーズのお客様が食べて物足りなくなるようなものではなく、しっかり松屋フーズの味の良さを保ったまま、上位互換としてプレミアムに進化させられたかなと考えております」
株式会社松屋 食品部MD担当バイヤーの山下寿徳さんが「神戸牛を使用したお弁当となると、他の百貨店なら2,000円を超えてしまうことも珍しくないんです」と話を振ると、木下さんは笑顔で頷きます。「調理法にこだわっているため、時間内に作れる量というのも限られていますし、本当であれば2,000円くらいで販売したいところではあるのですが……(笑)。松屋フーズとしても念願かなっての百貨店への出店となりますので、なるべくお客様がお手に取りやすいプライスで、ということで調整いたしました。これをきっかけに、松屋フーズの路面店にもお立ち寄りいただく機会が増えればと期待しています」
なお、商品パッケージには木製のわっぱや掛け紙を使用。店舗内装は立体感のあるブラックとウッド調のブラウンを基調に、ゴールドのロゴを配して上質感と存在感を演出しています。スタッフの制服もベストを基調としたスマートなデザインに一新。「価格以上の満足感を提供する」という言葉のとおり、接客の質も含めて、すべてが百貨店水準で洗練されているのが印象的でした。
今後は総菜やサラダ、季節に合わせた新メニューなど、ラインナップの充実を図っていくとのこと。これからの展開にも目が離せません。
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