銀座 ソニービルは9月6日(日)まで、沖縄美ら海水族館の監修のもと、ソニービル全館で「48th Sony Aquarium」を開催しております。
開催期間中、「48th Sony Aquarium」を支えている大事なスタッフは、将来、水族館の飼育員を目指して勉強している専門学校の学生です。今回は、日ごろどんな作業をしているのか、イベントに関するエピソードをインタビューいたしました。
また、本イベントは、沖縄美ら海水族館による監修して頂いており、水族館の飼育員におすすめの生き物についても、毎週スタッフレポートでお届けしています。
スタッフの活動を知ることで、ソニーアクアリウムの魅力をあますことなく、お楽しみください。
○未来の飼育員を目指して!「48th Sony Aquarium」を支えるスタッフにインタビュー
ソニーアクアリウムでは、「東京コミュニケーションアート専門学校」で、未来の飼育員を目指して学んでいる学生が、イベント期間中のスタッフとして毎日働いています。
今回はスタッフを代表し、水族館・アクアリスト専攻2年生の中野七海さん、濱野恭之さん二名の学生にインタビューいたしました。彼らの業務やエピソードを知って、生き物たちに注目してみてください。
●ソニーアクアリウム 一日の業務の流れ
一日6人で業務を行っています。オープン前の10時から、屋外大水槽と熱帯魚水槽の掃除、生き物や水槽内の様子を観察チェックし、給餌を行います。生き物が棲みやすい環境にするように、水温管理や溶存酸素などの水質検査を毎日行っています。
16時からは、2回目の給餌として、お客様が見ている前で、サメとウツボ含めた全種類の生き物たちに餌を与えています。サメとウツボにはイカ・アジなどを与えています。6月、7月に沖縄美ら海水族館に研修に行き、色々と見学したり教えて頂くだけでしたが、その時に学んだことをソニーアクアリウムの給餌で実践しています。また魚たちの気持ちになって、どうしたら食べやすいかなど考えながら、餌のあげ方を工夫しています。
19時前には、屋外大水槽のイロブダイとヘコアユを中心に餌やりを行っています。イロブダイはお腹がすくと小さい魚を食べてしまうので、大きめの餌をあげています。ヘコアユは泳ぎが少ない魚なので、他の魚に餌を横取りされてしまうので、網を使って魚の元まで餌を持って行き、食べてもらうように工夫しています。水槽内の魚たちに餌が行き届くように、気を遣っています。
他にも、屋外大水槽と熱帯魚水槽の生き物の説明や、ジンベエザメのあごの標本展示の記念撮影、スタンプラリー抽選会、8F「OPUS」のPlayMemories Onlineコーナーの業務を、ローテーションで対応しています。
●お客様との触れ合いについて
ソニービルでは、外国からのお客様が多く、普段接することがないため毎日新鮮に感じています。
また、専門学校の研修でお手伝いさせていただく展示会などのイベントは、元々魚好きな来場者が多いのですが、ソニーアクアリウムでは、普段は魚を見ないという方も多いので、この機会に実際に魚との触れ合いを楽しんでいただけて、とても嬉しく思います。
8F 「“α”ムービー&ハイレゾ 体感シアター」の映像を見た方は、「つい最近沖縄美ら海水族館に行って実際にジンベエザメを観た」、「映像がキレイで感動した」など、直接感想を伺う機会が多く、やりがいを感じています。また、お年寄りの方には「今度孫を連れて遊びにきます」と声を掛けてもらったのがとても印象的でした。
また、ジンベエザメの顎の標本展示では、お客様から「この標本は本物なの?」「ジンベエザメは何を食べているの?」「どこが歯の部分なの?」というような細かな質問を多く頂きます。もっとお客様にジンベエザメについて理解を深めていただけるよう、実際に触っていただきながら説明しています。
●スタッフいちおしの生き物をチェック!
<中野さん>
屋外大水槽ではキンギョハナダイです。学校でも飼育しており、親近感もあります。胸ビレで岩に掴まっている姿が可愛いです。似ている魚では、ハナゴイとアカネハナゴイという種類がいますが、よく見ると、キンギョハナダイとは顔が全然違うのです。はじめは見分けがつきにくいですが、アップでじっくり見て違いを見つけてください。
<濱野さん>
屋外大水槽にいる魚のなかでは、ヒブダイがおすすめです。青と白色をした見た目がとても綺麗で、尾ビレを動かさないで胸ビレだけで泳いでいるため、空を飛ぶように泳いでいるところをじっくりご覧ください。
熱帯魚水槽では、ルリスズメダイに注目です。鮮やかな青色をしたお魚を見て、沖縄を感じてみてください!
「48th Sony Aquarium」公式サイト お魚図鑑 http://www.sonybuilding.jp/event/aqua/2015/pictorial-book/
■ソニーアクアリウムのスタッフとして働いて得ること、勉強になったこと
毎日多くのお客様と生き物を通じてコミュニケーションを取ることが、貴重な経験です。お客様も、老若男女問わず、幅広い方にお越しいただいているのは、銀座にあるソニーアクアリウムならではだと感じています。
自分の知っている、魚たちに関する知識をわかりやすく説明することは、学校の授業や研修だけでは学べないため、とても勉強になります。実際にお客様から質問を頂いて改めて気付くこともあり、毎日勉強になっています。
■卒業後の夢は?
<中野さん>
将来は水族館の飼育員になりたいです。小学生の頃からの夢で、専門学校に入り様々な水族館へ研修にいくことで、さらに「なりたい」という気持ちが強まりました。展示されている魚たちを、知らない人にその魚の魅力を的確に伝え、より魚を好きになってもらえるような飼育員になりたいです。そして、水族館を通じて、海の魅力を知ってもらいたいです。
<濱野さん>
私も将来の夢は水族館の飼育員です。広島県呉市出身なので子供のころから海に親しみを感じていました。魚を自分で育ててみたいと思ったのがきっかけで、飼育員になりたいと思うようになりました。魚についてより興味を持ってもらえるような飼育員になりたいです。
○沖縄美ら海水族館飼育員が教える生き物の話
屋外大水槽に、2種類のサメがいます。底でジーっとしているベージュ色のサメは、「オオテンジクザメ」。そして水槽内を泳ぎ続けている灰色のサメは「ヤジブカ」。実はこのヤジブカ、2015年5月2日に沖縄美ら海水族館で産まれた仔ザメで、新しく大水槽に仲間いりしました。このサメは第一背ビレが高く大きいことが特徴で、産まれる時は約60cm、大きくなると全長2.5mに達します。
他にも「48th Sony Aquarium」公式サイトのスタッフレポートで紹介しています。
http://www.sonybuilding.jp/event/aqua/2015/report/
■「48th Sony Aquarium」 ~Meet Doki Doki 美ら海の世界と出会う夏~ 開催概要
期間 : 2015年7月24日(金)~9月6日(日) ※入場・体験無料
時間 : 11:00~19:00 ※屋外に設置する大水槽は23:00まで
会場 : 東京・銀座 ソニービル
〒104-0061 東京都中央区銀座5-3-1
URL : http://www.sonybuilding.jp/event/aqua/