2019年夏に開催されたセイジ・オザワ 松本フェスティバルで、降矢ななさんの絵を投影して上演された子ども向けの楽曲「ピーターとオオカミ」の、絵本化が決定しました。2月末からは原画展の開催も!
株式会社偕成社は、子ども向けの楽曲として長年親しまれてきた「ピーターと狼」の絵本を、『ともだちや』『めっきらもっきらどおんどん』など多くの作品を手がけてきた絵本作家・降矢ななさんの絵で刊行いたします。
「ピーターと狼」は、ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフが、ロシアの民話をもとにお話を書き、子どものための音楽物語として作曲しました。登場人物を異なる楽器で演奏することで表現し、観客は語りと演奏を同時に聞くスタイルで鑑賞します。
勇敢な少年ピーターが、森から現れたオオカミを捕まえる物語で、小鳥やアヒル、猫などの登場人物を交えて演奏し、子ども向けの音楽への導入として長年親しまれてきた作品です。
<登場人物とその楽器>
・小鳥(フルート)
・アヒル(オーボエ)
・猫(クラリネット)
・お祖父さん(ファゴット)
・狼(ホルン)
・狩人の撃つ鉄砲(ティンパニと大だいこ)
・ピーター(弦楽器)
2019年夏に、⻑野県松本市で開催された「セイジ・オザワ松本フェスティバル」内での「ピーターと狼」の上演にあたり、初の試みとして、背景のスクリーンに絵を投影することになりました。その画家として大抜擢されたのが、『ともだちや』『めっきらもっきらどおんどん』など、数々の絵本を手がけてきた降矢ななさん。このために40点以上の絵を描き下ろしました。
当日は、曲にあわせた俳優ムロツヨシ氏による語りとともに絵が投影され、「聴く絵本」として大きな話題をよびました。
絵本『ピーターとオオカミ』は、フェスティバルで上演されたプロダクションをもとに、それぞれ加筆、修正を加えたものです。降矢ななさんの巧みな場面構成で描かれた大胆な絵で、音楽が聴こえてくるような絵本となっています。
ぜひ貴媒体でご紹介ください。
降矢ななさんの『めっきらもっきらどおんどん』での絵本デビュー35周年を記念して、銀座・教文館では「降矢なな絵本原画展」が開催されます。『ピーターとオオカミ』の原画約30点を含む120点の原画が展示されます。
【会期】2020年2月29日(土)〜2020年4月13日(月)会期中無休
【時間】11:00〜19:30(入場は19:00まで/最終日は17:00閉場)
【会場】銀座 教文館9Fウェンライトホール
【第2会場】銀座 教文館6F 子どもの本の店 ナルニア国
【住所】東京都中央区銀座4丁目5−1 教文館ビル
【入場料】大人800円、大・専門学校生500円、小・中・高校生100円 未就学児無料
【お問い合わせ】銀座 教文館 電話03-3561-8446(代)
<前売チケット情報>
『ピーターとオオカミ』缶バッチつき前売りチケット(先着200名様)発売中
※前売りチケットは大人券(一般券)のみです。
※教文館6F 子どもの本の店ナルニア国でお買い求めいただいた方のみが対象となります。(~2/28まで)
【関連サイト】
降矢なな絵本原画展(偕成社 本サイト)
https://www.kaiseisha.co.jp/news/26086
特別展 降矢なな絵本原画展(教文館サイト)
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/furuya-nana
作:セルゲイ・プロコフィエフ(Sergey Prokofiev)
1891年、ロシア(現在のウクライナ)に生まれる。協奏曲、オペラ、交響曲、ピアノ曲など、あらゆるジャンルの作品を数多く作った作曲家。子どものための組曲も手がけており、「ピーターとオオカミ」は、ロシアの民話をもとに台本を書き、交響曲物語として作曲した。
絵:降矢なな(ふりやなな)
1961年東京に生まれる。スロヴァキア共和国のブラチスラヴァ美術大学・版画科卒業。作品は、『めっきらもっきらどおんどん』(福音館書店)でデビュー。作品に、『きょだいなきょだいな』『おっきょちゃんとかっぱ』『ちょろりんのすてきなセーター』「やまんばのむすめ、まゆ」シリーズ『あたまをつかった小さなおばあさん のんびりする』『あたまをつかった小さなおばあさん がんばる』(以上福音館書店)、「おれたち、ともだち!」絵本シリーズ(偕成社)、『いそっぷのおはなし』(グランまま社)、『ナミチカのきのこがり』「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(童心社)、『黄いろのトマト』(ミキハウス)、『やもじろうとはりきち』(佼成出版社)『どうぶつABCえほん』(のら書店)など多数。年2回刊行誌「鬼ヶ島通信」にてマンガを連載中。スロヴァキア在住。
絵:ペテル・ウフナール(Peter Uchnár)
1970年スロバキア・ソブランツェ生まれ。イラストレーター・画家。コシツェ応用芸術高校で学んだ後、ブラチスラバ芸術大学で版画科でドゥシャン・カーライ教授に師事する。現在ブラチスラバ近郊のペジノク市 で版画、ペインティング、本のイラストレーションなどの制作をしている。『ピーターパン』(Slovart刊)で「スロバキアでもっとも美しい本」コンペティション2008 – スロバキア文部大臣賞受賞、他の 作品に『12の月のおくりもの』(PERFEKT刊)、『びっくりぎょうてん』(小長谷清美・文/福音館書店)などがある。
文:森安 淳(もりやすあつし)
作:セルゲイ・プロコフィエフ
絵:降矢なな
絵:ペテル・ウフナール
文:森安 淳
定価:1,500円 + 税
対象:4歳から
サイズ:19cm×25cm
ページ数:48ページ
ISBN コード:978-4-03-328640-2
発売時期:2020年3月4日予定
◎偕成社HP書誌情報:
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033286402