『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』 を『Sony Park展』にて8/31(火)から開催

 
ソニーのデザイナーとSF作家の想像力によって描かれた2050年の東京のものがたりをGinza Sony Parkに展示

 

ソニーグループ(以下ソ二―)のデザイン部門であるクリエイティブセンターのデザイナーとSF作家のコラボレーションによる『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』を、2021年8月31日(火)~9月13日(月)までGinza Sony Park (銀座ソニーパーク)の『Sony Park展』にて開催いたします。

Ginza Sony Parkは、2024年に完成予定の「新Ginza Sony Park」に向けた建設工事を始める2021年10月を前に、ソニーが取り組む多様な6つの分野をテーマにしたファイナルプログラム『Sony Park展』を2021年9月30日(木)まで開催中です。
『Sony Park展』ではさらに、多様に変化し続けるソニーを支える「テクノロジーやデザイン」をテーマにしたイベントも並行して開催しており、その第3弾がクリエイティブセンターの『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』です。

 

 

https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/oneday2050/

 

ソニーのデザイナーとSF作家がコラボレーションし、Sci-Fiプロトタイピングの手法を用いて「2050年の東京」を描き出しました。

「WELL-BEING」「HABITAT」「SENSE」「LIFE」の4つのテーマに基づき、ソニーのデザイナーは「デザインプロトタイピング」を、SF作家は「SF短編小説」を創出しました。「デザインプロトタイピング」は各テーマの世界観に寄り添うサービスやプロダクトの提案です。

本展示では、「SF短編小説」をもとに未来の人々のあり方を描いたトレーラームービーと、デザイナーによる「デザインプロトタイピング」をご覧いただけます。さらに、ご来場いただいた方にはSF短編小説を1冊にまとめた小冊子を無料で差し上げます。

 

■開催概要
タイトル:Sony Park展『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』
期間:2021年8月31日(火) – 2021年9月13日(月) 11:00~19:00
場所:Ginza Sony Park PARK B3/地下3階
料金:入場無料(事前予約不要・人数制限あり)
https://www.ginzasonypark.jp/

※2021年6月8日の初回発表時は、会期を8月30日(月)からとしていましたが、都合により開始日が8月31日(火)に変更となりました。



 

ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping Web
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/oneday2050/
https://www.sony.com/en/SonyInfo/design/oneday2050/

※同時に開催する他イベントでは事前予約制のものもあります。Sony Park展の特設サイトでご確認ください。
https://www.ginzasonypark.jp/sonyparkten/

※緊急事態宣言の発出状況等、やむを得ず展示内容や開催日時などを変更する場合があります。予めご了承ください。

 

■展示内容
テーマ1 「WELL-BEING, 2050」

2050年、テクノロジーがどれだけ進化しても、人生におけるストレスや挫折をゼロにすることは難しいでしょう。だからこそ、そこから立ち直る回復力──レジリエンスを身につけるサポートをすることが、人々のウェルビーイングを高めてくれるかもしれません。突然の失恋、仕事の失敗、家族の死……あなたがくじけそうになったとき、AIカウンセラーがあなたの感情の変化やストレス値などのデータから最適なカウンセリング方法をカスタムメイドし、あなたに合わせた姿形に変化することでレジリエンス獲得をサポートします。

デザインプロトタイピング: 「Resilience Program(レジリエンス プログラム)」
人々がレジリエンスを身につけるサポートをしてくれる、2050年のAIカウンセラー。あなたのストレスや感情の変化をどのように感知し、どのような姿でストレスを緩和するのかを表現しました。

 

 

 

テーマ2 「HABITAT, 2050」

2050年には、気候変動の影響によって住む場所をなくした「気候難民」や、政治的問題から居住する国を出なければならなくなった移民が増えていくだろうと言われています。人々が水上移動式住居によって、世界中の海上を移動して暮らす未来がやってくることも考えられます。そして、そのような集団は、海の遊牧民のように自然環境と共生する独自のエコシステムをもつようになっていくかもしれません。

デザインプロトタイピング: 「Floating Habitat(フローティング ハビタ)」
多種多様な文化圏の人々が生活する海上における人と人の共生、あるいは自然環境との共存は、いかにして可能なのでしょうか。2050年の海上での人々の生活とエコシステムを「住居」の視点から表現しました。

 

 

 

テーマ3 「SENSE, 2050」

パンデミックによりマスク着用の文化が生まれましたが、それは2050年でも変わらないかもしれません。視覚・聴覚に続いて嗅覚を用いたエンタテインメントを体験するための重要なアイテムとして新しいマスクを構想しました。五感の中でも感情や記憶に直接影響すると言われている嗅覚の研究が進み、香りのデジタル化が可能になった2050年において、人々は思い思いの香りを共有し、新しいエンタテインメントを体験しているかもしれません。

デザインプロトタイピング: 「Sensorial Entertainment(センソリアル エンタテインメント)」
2050年、香りを楽しむエンタテインメントとはどのようなものか。蓄積された膨大な感情データをもとに過去に嗅いだ香りの再現を可能にするサービスとツールを構想しました。

 

 

 

テーマ4 「LIFE, 2050」

2050年、ベーシックインカムを筆頭に、新しい社会保障制度が社会に実装されているかもしれません。そんな時代では、生きるために必要な「ジョブ」と人生を楽しむための「ワーク」が分離し、人々のライフスタイルや人生設計が変わる可能性があります。複合的なセンシング技術の発展や、金融資産にとどまらない自己資産の高度なシミュレーションにより、人生における挑戦を下支えし、自らの意思で人生をデザインすることを助けてくれるサービスが実現されているかもしれません。

デザインプロトタイピング: 「Life Simulator(ライフ シミュレーター)」
ライフスタイルや価値観が多様化すれば、個々人に最適化された人生設計が求められるはず。人生の可能性を高精度にシミュレーションできるサービスを構想しました。

 

 

 

SF短編小説トレーラームービー

「SF短編小説」をもとに、未来の人々のあり方を描いたトレーラームービーを、ソニーPCL株式会社のプロデュースのもと、映像作家の水尻自子氏、大橋史氏、門脇康平氏、que氏に制作していただきました。

 

 

【Sci-Fiプロトタイピングとは】

「Sci-Fiプロトタイピング」とは、SF(サイエンス・フィクション)を用いて未来を構想し、それを起点にバックキャストして、「いま、これから何をすべきか」を考察する技法です。

世界的なパンデミックは、現在の延長線上で「未来」を描くことをより一層困難にしました。そんな中、SF作家の持つ大胆かつ精緻な想像力と、社会が内包する課題を接続することによって未来をプロトタイピングするこの技法が、世界的にもにわかに注目を集めています。

この度ソニー クリエイティブセンターは、より不確実で、複雑なこれからの社会において、デザイナーならではの大胆かつ緻密な視座をもって考え続けていくべく、「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」の協力のもと、SF作家の藤井太洋氏、小野美由紀氏、麦原遼氏、津久井五月氏とコラボレーションし、Sci-Fiプロトタイピングを実践しました。

「2050年」「東京」「恋愛」という3つのキーワードのもと、「WELL-BEING」「HABITAT」「SENSE」「LIFE」のテーマについて、ソニーの若手デザイナーとSF作家が、およそ半年にわたって断続的にワークショップを重ね、4つの「デザインプロトタイピング」と、4つの「SF短編小説」を創出しました。よりよい未来の可能性とその社会におけるソニーの役割を探求したひとつの結果です。

 

【WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所について】

「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」は、SF作家と未来を構想するコンサルティングサービスを提供する研究機関です。世界で最も影響力のあるテクノロジーメディア『WIRED』の日本版とクリエイティブ集団PARTYが協働し、2020年6月に設立されました。コンサルティングサービスを企業に提供するほか、プログラムの基盤となるワークショップやメソッドの開発、「WIRED.jp」などのメディアを通じた「SFプロトタイピング」に関する情報発信を行なっています。
https://wired.jp/sci-fi-prototyping-lab/

 

【SF作家について】

藤井太洋|TAIYO FUJII
1971年奄美大島生まれ。2012年、ソフトウェア会社での勤務時代に執筆した長編『Gene Mapper』を電子書籍で個人出版し、同年のKindle本「小説・文芸部門」で最多販売数を得て話題に。主な著作に『オービタル・クラウド』(日本SF大賞と星雲賞日本長編部門を受賞)、『ハロー・ワールド』(吉川英治文学新人賞受賞)等。
 
小野美由紀|MIYUKI ONO
1985年東京都生まれ。“女性が性交後に男性を食べないと妊娠できない世界になったら?”を描いた恋愛SF小説『ピュア』は、早川書房のnoteに全文掲載されるや否やSNSで話題を呼び20万PV超を獲得した。最新作は80年代の架空のアジアの都市を舞台にした『路地裏のウォンビン』〈U-NEXT〉。著書に銭湯が舞台の青春小説『メゾン刻の湯』〈ポプラ社〉、エッセイ『人生に疲れたらスペイン巡礼』〈光文社〉など。
 
麦原遼|HARUKA MUGIHARA
東京大学大学院数理科学研究科修士課程修了。ゲンロン 大森望SF創作講座の2期生。2018年に『逆数宇宙』で第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞を受賞してデビュー。20年には『S-Fマガジン』20年8月号で「それでもわたしは永遠に働きたい」、『小説すばる』21年1月号で「2259」などを発表し、活躍の場を広げている。
 
津久井五月|ITSUKI TSUKUI
1992年栃木県生まれ。東京大学・同大学院で建築学を学ぶ。2017年、「コルヌトピア」で第5回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。デザイン、生き物、風景などをテーマに小説を執筆している。著書は『コルヌトピア』〈ハヤカワ文庫JA〉。

 

【ソニーPCL株式会社について】

プロトタイプから実用化技術まで、さまざまな先端映像技術を駆使し、多くのアイデアを実現しつづけているクリエイティブカンパニー。
8K/16Kなどの高画質映像コンテンツ、インタラクティブコンテンツ、ビジュアライゼーション、空間デザイン、ロボティクスなど、多様なユーザー体験を創出し続けています。
Ginza Sony Parkでは、プロジェクトメンバーの一員として、2018年から今回のSony Park展を含め、アクティビティ・プログラムにおける企画・制作・オペレーションを担当しています。
https://www.sonypcl.jp/

 

【Sony Park展について】

Ginza Sony Park (銀座ソニーパーク)は、2024年に完成予定の「新Ginza Sony Park」に向けた建設工事を始める2021年10月を前に、ソニーが取り組む多様な6つの分野「ゲーム、音楽、金融(ファイナンス)、映画、半導体、エレクトロニクス」をテーマに、ソニーミュージックグループに所属する6組のアーティストが加わって展開するファイナルプログラム『Sony Park展』を2021年9月30日(木)まで開催中です。さらに、多様に変化し続けるソニーを支える「テクノロジーやデザイン」をテーマにしたイベントも並行して開催しています。
https://www.ginzasonypark.jp/sonyparkten/

 

【ソニーデザインについて】

ソニーは、創業して間もなくデザインの重要性をいち早く認識し、デザイン室(現:クリエイティブセンター)を1961年に設立しました。「人のやらないことをやる」というソニーのDNAのもと、クリエイティブセンターはエレクトロニクスからエンタテインメント、金融、モビリティなどの事業領域に活動の幅を広げ、ブランドやインターフェースを含め、多岐に渡るデザインを行っています。私たちは、デザインのあらゆる可能性を開拓し続け、世界中の人々とともに、より豊かで心地よいライフスタイルの実現や、デザインとテクノロジーとの融合によってもたらされる新たな価値の「原型」 の創造を目指します。
https://www.sony.com/ja/design/
 

 

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