銀座の8丁目あたり。ここだけ人の「生活感」が漂っている。
そう思ういちばんの理由はたぶん、お豆腐屋さんがあるからだと思う。むかしは、街にはかならず一軒、お豆腐屋さんがあった。そのお店では、その街の味がするお豆腐を売っていた。
毎日お豆腐を作るのは大変な仕事だ。家庭の朝ご飯に間に合わせるには、早朝から仕事に入らなければならない。お豆腐は水のプールに浮いているものなので、冬は寒い。
そんなわけで、今のお豆腐はパックに詰められて工場から運ばれてくる事になった。
ここにまだお豆腐屋さんがあるという事は、近所に料亭もあるけど、生活の場もあるという事が。散歩の途中で、お豆腐屋さんと出会うと「なごむ」なあ。