公益財団法人DNP文化振興財団はギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg、東京・銀座)で2024年7月22日(月)~8月24日(土)に、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)*が主催する「亀倉雄策賞」と「JAGDA新人賞」の受賞記念展を開催します。
* JAGDAのWebサイトURL : https://www.jagda.or.jp
【特別展2024 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展について】
1978年に設立したJAGDAは、約3,000名の会員を擁するアジア最大規模のデザイン団体です。年鑑『Graphic Design in Japan』の発行や展覧会・セミナーの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、デザインによるコミュニケーション環境の向上のためにさまざまな活動を行っています。
今回、年鑑『Graphic Design in Japan 2024』出品作品の中から、毎年選出している「亀倉雄策賞」「JAGDA新人賞」の受賞記念展をgggで開催します。
1階では、「亀倉雄策賞」を受賞した北川一成氏による「KAMIZU(かみず)」に登場する“八百万の神さまのつかい”が来場者を出迎えます。地階では、「JAGDA新人賞」受賞者による三名三様のバラエティに富む世界を繰り広げて、真夏の東京に彩を添えます。
■「2024 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展」の開催概要
○会期 : 2024年7月22日(月)~8月24日(土) 11:00~19:00
○会場 : ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル)
○休館日 : 日曜・祝日
○入館料 : 無料
■関連イベント
会期中、受賞者とゲストによるトークイベントを開催予定です。
*最新情報はギャラリーおよびJAGDAのwebサイトをご確認ください。
■同時期に開催する「日本のグラフィックデザイン2024」について
東京ミッドタウン・デザインハブ(東京・六本木)にて、年鑑『Graphic Design in Japan 2024』の掲載作品の中から約300点を実物と映像で展示します。
○会期 : 2024年7月1日(月)~8月25日(日) 11:00~19:00 会期中無休
○会場 : 東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
○入館料 : 無料
○WebサイトURL : https://www.designhub.jp/exhibitions/gdj2024
■掲載書籍
年鑑『Graphic Design in Japan 2024』
(2024年7月発行予定/六耀社刊/予価16,500円)
【2024 JAGDA「亀倉雄策賞」「新人賞」受賞者について】
■第26回亀倉雄策賞
広く世界のデザイン界に影響を与えた亀倉雄策氏(1915–97)の業績をたたえ、グラフィックデザインのさらなる発展をめざして1999年に創設した賞です。毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られます。グラフィックデザインの芸術性や本質を追求した亀倉の遺志を尊重し、普遍性と革新性を持ったグラフィックデザインを顕彰しています。
今回は、北川一成氏のアートプロジェクトのデザイン「KAMIZU」に決定しました。「KAMIZU」は、八百万の神などをモチーフとしたさまざまなキャラクターによる各種アイテムやイベント展開などを通じて、日本文化の持つ精神性や価値、思想などを広く伝えていくアートプロジェクトです。京都、神戸、東京を中心に、神社や老舗などとのコラボレーションを通じ、さまざまな展開を行っています。独特のデザインで1990年代から後進デザイナーに多くの影響を与えてきた北川氏による、常識を覆すディレクションと突出した造形力が高く評価されました。
■北川一成(きたがわ いっせい)(東京会員)
GRAPH(グラフ)代表。1987年筑波大学卒業。あらゆる領域におけるビジュアルデザインはもちろん、ビジネスやコミュニケーションのあり方までを設計するブランディングを多数手掛ける。経営資源となりうる強度のあるデザインと、売上目標達成や企業イメージ向上などの成果をもたらすアイデアが、多くの企業経営者の支持を得る。近年の実績に「アイフル」「ハナマルキ醸造 麹 研究室」「本家西尾八ッ橋」など。AGI(国際グラフィック連盟)会員。ADC賞、TDC賞、JAGDA新人賞ほか受賞多数。NY ADC賞、D&AD賞をはじめ、国内外の審査員を歴任。テレビ出演にNHK「ビジネス新伝説 ルソンの壺」、テレビ東京「カンブリア宮殿」など。
○GRAPHのWebサイトURL : https://www.moshi-moshi.jp/
■JAGDA新人賞2024
毎年、『Graphic Design in Japan』出品者の中から、今後の活躍が期待される有望なグラフィックデザイナー(39歳以下)に「JAGDA新人賞」を授与しています。この賞は1983年から、デザイナーの登竜門として、現在第一線で活躍する125名のデザイナーを輩出するなど、デザイン・広告関係者に注目されています。
今回は、新人賞対象者139名の中から厳正な選考の結果、岡﨑真理子氏・坂本俊太氏・山口崇多氏の3名が選ばれました。
■岡﨑真理子(おかざき まりこ)(東京会員)
1984年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学卒業後、オランダ・アムステルダムのGerrit Rietveld Academie(ヘリット・リートフェルト・アカデミー)でグラフィックデザインを学ぶ。実務経験を経て2018年よりフリー。’22年REFLECTA, Inc.(リフレクタ)設立。現代美術をはじめとした文化領域に深くコミットし、観察とコンセプチュアルな思考に基づいた編集的/構造的なデザインを探求している。
○REFLECTA, Inc.のWebサイトURL : https://reflecta.jp/
■坂本俊太(さかもと しゅんた)(東京会員)
1993年生まれ。大阪府出身。2017年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。同年博報堂入社。現在hakuhodo DXD所属。’20年より、クリエイターズクラブ「NEW(ニュー)」を運営。’23年JAGDA賞受賞(デジタルメディア)。
■山口崇多(やまぐち あがた)(東京会員)
1988年東京都生まれ。福岡県育ち。2016年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。10(テン)を経て’21年にcollé(コル)設立。
○colléのWebサイトURL : https://www.colle.co.jp/
※記載された内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
【大日本印刷(DNP)】プレスリリースより
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