銀座 蔦屋書店のアートギャラリー「THE CLUB」では、1月20日(土)より第4回展覧会「DIALOGUE」が開催されます。
本展覧会はブラジル人アーティストのグループ展です。コンクリート・アート・ムーブメントが盛んだった1960年代から活躍し、世界的な評価を集めるミラ・シェンデルやアントニオ・ディアス、彼らに影響を受けた新世代のデタニコ・アンド・レインの作品が展示されます。
■近年、再評価が進むブラジル人アーティストたち
ここ数年、世界のアートシーンではブラジル人アーティストの再評価が進んでおり、2017年春のニューヨークMET Breuerにて開催されたリジア・パペの個展は非常に話題を呼びました。今回THE CLUBにて展示予定のミラ・シェンデルの作品は、テート・モダンやニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションにも収蔵されています。
■言語がもつ可能性に着目
近年国際的な注目が高まるミラ・シェンデルやアントニオ・ディアス、デタニコ・アンド・レインの作品を集め本格的に展示する、国内ギャラリーでは初の試みとなります。言語がもつ可能性に着目し、音声と意味の成り立ちのみでなく、視覚を伴うアートへ昇華させたコンセプチュアル・アーティストたちの対話をどうぞお楽しみください。
・アーティスト紹介
デタニコ・アンド・レイン
アンジェラ・デタニコ(1974-)とラファエル・レイン(1973-)は共にブラジルに生まれ 、現在はパリを拠点に活動している。彼らは、言語学者とタイポグラフィックデザイナーでもあり、「書くこと・読むこと・翻訳すること」をテーマに作品を制作。彼らは、2007年ヴェネツィア・ビエンナーレのブラジル館代表に選ばれ、2013年京都芸術センター、2017年ストックホルム近代美術館等での展示歴をもつ。
アントニオ・デイアス(1944-)
アントニオ・ ディアスは1944 年ブラジルに生まれ、現在はリオデジャネイロとミラノで活動している。1960年代初め、製図エ、グラフィック・デザイナーとして働き始め 、美術についての知識は独学で習得した。政治やジェンダーを主題にした作品を多く制作。作風はミニマリズムやポップ・アートの影響も受けている。1965年、パリ・ビエンナーレの絵画部門で受賞。テート・モダンやフィラデルフィア美術館等での個展開催歴をもつ。
ミラ・シェンデル(1919 -1988)
ミラ・シェンデルはチューリヒに生まれ、その後ブラジルで活躍。戦後ラテン・アメリカ美術における最も重要なアーティストの一人。ミラノのサクロ・クオーレ・カトリック 大学で哲学を専攻。彼女の代表作には、ライス・ペーパーを使った作品の他、ヴィトゲンシュタイン哲学への解釈に基づく作品がある。2012 年にはテート・モダン、2013年にはニューヨークMoMAで個展が開催される。シェンデルの作品は MoMAをはじめ数々の美術館に所 蔵されている。
・展示作品(一部)
「Sunset to sunrise, Sunrise to sunset (Local Time), 2017」
アーティスト:デタニコ・アンド・レイン
ミネラルプリントインクジェット、紙
各:80 x 120cm – 二連作 1/2(エディション 2 + 1 AP)Courtesy of Galeria Vermelho
「Cloud, 1974」
アーティスト:アントニオ・ ディアス
アクリル絵具、紙
1/2(エディション 2 + 1 AP)Courtesy of Antonio Dias and Galeria Nara Roesler
「Untitled, from the series Toquinhos (Little things), 1972」
アーティスト:ミラ・シェンデル
水彩、インスタントレタリング、紙
・展覧会概要
展覧会名 | 「DIALOGUE」 |
出展作家名 | |
会期 | 2018年1月20日(土)ー 3月24日(土) 11:00 -19:00 |
休廊日 | 2018年2月26日(月)、27日(火) |
会場 | THE CLUB [GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内] 〒104-0061 |
会場URL | http://theclub.tokyo
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