70名以上の映画人を偲ぶ追悼上映企画
国立映画アーカイブでは、日本映画の輝かしい歴史を築き、惜しまれながら逝去された映画人の方々を、それぞれの代表的作品を上映することで追悼する企画「逝ける映画人を偲んで」を2年ぶりに開催します。この2年のうちにも、日本映画は多くのかけがえのない人々を失いました。
今回の特集では、2019年1月1日から2020年12月31日の間に逝去された方々を取り上げ、京マチ子、渡哲也、森﨑東、大林宣彦の各氏をはじめ、俳優や製作・監督・脚本・撮影・照明・録音・美術などを手掛けたスタッフの方々、合計70名以上の映画人の業績を、作品の上映を通して、回顧・顕彰いたします。
会期中は、劇映画・ドキュメンタリー・アニメーションなどさまざまなジャンルの全57作品を55プログラムに組んで上映します。
本特集で追悼する方々と上映作品(五十音順)
(*印は成人指定作品です。当該の上映回に女性専用席を設けます。)
青山京子(俳優):『弁天小僧』(1958)
伊地智啓(製作):『わたしのSEX白書 絶頂度』(1976)*
市原悦子(俳優):『わらびのこう 蕨野行』(2003)
岩名雅記(監督):『シャルロット すさび』(2017)
上垣保朗(監督):『ピンクのカーテン』(1982)*
上野隆三(擬斗):『仁義なき戦い』(1973)
植村伴次郎(製作):『宇宙からのメッセージ』(1978)
内田裕也(ミュージシャン・俳優):『嗚呼!おんなたち 猥歌』(1981)*
梅野泰靖(俳優):『真夜中の顔』(1958)
梅宮辰夫(俳優):『花札渡世』(1967)『仁義なき戦い』(1973)『実録 私設銀座警察』(1973)
及川一(美術):『スパイ・ゾルゲ』(2003)
大澤豊(監督・製作):『遥かなる甲子園』(1990)『戦争と青春』(1991)
大林宣彦(監督):『日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群』(1988)『ふたり』(1991)『愛の嵐の中で』(1978/出演)
岡田裕介(製作・俳優):『宇宙からのメッセージ』(1978)『動乱』(1980)
織本順吉(俳優):『日本妖怪伝 サトリ』(1973)『宇宙からのメッセージ』(1978)
桂千穂(脚本):『ふたり』(1991)
川又昻(撮影):『影の車』(1970)
河原崎次郎(俳優):『日本妖怪伝 サトリ』(1973)『月山』(1979)
岸富美子(編集):『白毛女』(1950)
岸部四郎(タレント・俳優):『愛の嵐の中で』(1978)
京マチ子(俳優):『牝犬』(1951)『雨月物語』(1953)『大阪の女』(1958)『濡れ髪牡丹』(1961)
日下部五朗(製作):『仁義なき戦い』(1973)
久米明(俳優):『動乱』(1980)
ケーシー高峰(漫談家・俳優):『遥かなる甲子園』(1990)
小谷承靖(監督):『愛の嵐の中で』(1978)
小林壽夫(製作):『ありふれた愛に関する調査』(1992)
近藤美恵子(俳優):『弁天小僧』(1958)
坂上順(製作):『動乱』(1980)『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)
佐々部清(監督):『チルソクの夏』(2003)『鉄道員(ぽっぽや)』(1999/助監督)
佐藤純彌(監督):『実録 私設銀座警察』(1973)
志賀勝(俳優):『仁義なき戦い』(1973)『岸和田少年愚連隊』(1996)
宍戸錠(俳優):『拳銃は俺のパスポート』(1962)『紅の流れ星』(1967)
志村けん(コメディアン・俳優):『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)
笑福亭松之助(落語家・俳優):『岸和田少年愚連隊』(1996)
杉葉子(俳優):『夫婦』(1953)
鈴木肇(録音):『岸和田少年愚連隊』(1996)
仙元誠三(撮影):『処刑遊戯』(1979)
高島忠夫(俳優):『坊ちゃんとワンマン親爺』(1959)
高瀬将嗣(技斗・監督):『嗚呼!おんなたち 猥歌』(1981)*『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲』(1987)
田中康義(監督・製作):『ケメ子の唄』(1968)
多良政司(調音):『岸和田少年愚連隊』(1996)『スパイ・ゾルゲ』(2003)『わらびのこう 蕨野行』(2003)
長野重一(写真家・撮影):『日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群』(1988)『ふたり』(1991)
中村和子(アニメーター):『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(1980)
成田尚哉(製作):『天使のはらわた 赤い眩暈』(1988)*
西岡善信(美術):『弁天小僧』(1958)
西田良(俳優):『仁義なき戦い』(1973)
野口貴史(俳優):『仁義なき戦い』(1973)
野崎健輔(監督):『映像評伝 仁科芳雄 現代物理学の父』(1991)
野村岳也(監督):『伝統工芸技術記録映画シリーズ-28- 読谷山花織(ゆんたんざはなうい)—與那嶺貞のわざ—』(1960)
萩原泉(撮影):『霧の夜の男』(1968)
原知佐子(俳優):『女子大学生 私は勝負する』(1959)『わらびのこう 蕨野行』(2003)
原口剛(俳優):『日本妖怪伝 サトリ』(1973)『スパイ・ゾルゲ』(2003)
春木章(美術):『戦争と青春』(1991)
降旗康男(監督):『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)
本田孜(録音):『戦争と青春』(1991)
松江陽一(製作):『どですかでん』(1970)
松本憲人(照明):『共喰い』(2013)
港雄一(俳優):『濡れ牡丹 五悪人暴行篇』(1970)*
宮城まり子(俳優・監督):『ねむの木の詩』(1968)
宮坂進(製作):『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985)
村野鐵太郎(監督):『月山』(1979)
森﨑東(監督):『野良犬』(1973)『黒木太郎の愛と冒険』(1977)
柳生悦子(衣裳):『ロマンス娘』(1956)
矢島信男(特撮):『宇宙からのメッセージ』(1978)
八千草薫(俳優):『蝶々夫人』(1955)
山田スミ子(俳優):『岸和田少年愚連隊』(1996)
山本昌平(俳優):『濡れ牡丹 五悪人暴行篇』(1970)*
山谷初男(俳優):『日本妖怪伝 サトリ』(1973)
吉田達(製作):『実録 私設銀座警察』(1973)
吉武美知子(製作):『ユキとニナ』(2009)
和田周(俳優):『動乱』(1980)
和田誠(イラストレーター・監督):『MURDER!』(1964)『麻雀放浪記』(1984)
渡邊亮徳(製作):『宇宙からのメッセージ』(1978)
渡哲也(俳優):『愛と死の記録』(1966)『紅の流れ星』(1967)『前科・仮釈放』(1969)『野良犬』(1973)
開催概要
逝ける映画人を偲んで2019-2020(In Memory of Film Figures We Lost in 2019 -2020)
会期:2021年7月20日(火)−9月5日(日)※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/yukeru202106/
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
料金:一般520円/高校・大学生・65歳以上310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズは無料 [Pコード:551-490]
*7月13日以降、毎週火曜日10:00amより、チケットぴあにて翌週(火〜日)の上映回の前売指定席券を販売します。同じ作品でも上映日によって発売日が異なりますのでご注意ください。
*前売指定席券のみ販売いたします。館内でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も前売指定席券をお求めください。