鳳凰と龍をモチーフとした大作を公開。彫刻家・西島雄志の展覧会 「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」を4月28日 (金)から開催

 

ポーラ ミュージアム アネックス(東京・中央区銀座)では、彫刻家 西島雄志の初となる大型個展『瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―』を2023年4月28日(金)から6月4日(日)まで開催します。

 

西島雄志の作品は、自らの手で渦状に巻いた銅線のパーツをひとつひとつ繋げることで、モチーフを形づくっていきます。鹿や象、八咫烏(やたがらす)など神話に縁の深い動物を題材に、立体作品やインスタレーションを国内外で数多く発表してきました。作品は、何千ものパーツから構成され作り出されるまでの膨大な年月が織り込まれることで、時間という奥行きを含み、最低限にとどめられた輪郭は、まばゆい光を放ち、モチーフがまとう空気やたたずむ情景など目に見えない「気配」への想像を掻き立てます。

本展では、新作のインスタレーションを含む3点を展示予定です。タイトルに用いられた瑞祥(ずいしょう)とは、めでたいことが起こる前兆、吉兆を意味します。ここ数年のパンデミックの状況から、西島が明るい兆しや希望をイメージする中で辿り着いた「神」というモチーフが、鳳凰と龍、ふたつの大作となって一同に会します。静寂のなか煌めく、迫力ある空間をぜひご体感ください。

 

「吉祥 kichi-shou」2021年 銅線 NAKANOJO BIENNALE 2021

 



∥展覧会概要∥
展覧会名:西島雄志「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」
会期:2023年4月28日(金)から6月4日(日) ※会期中無休
開館時間:11:00 – 19:00 (入場は18:30まで)
入場料:無料
会場:ポーラ ミュージアム アネックス (〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
アクセス:東京メトロ 銀座一丁目駅 7番出口すぐ / 東京メトロ 銀座駅 A9番出口から徒歩6分
主催:株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
※諸事情により内容が変更になる場合がございます。ギャラリーHPで最新の情報をご確認のうえ、ご来場をお願い致します。

 

「瑞雲 zui-un」2022年 銅線 BIWAKO BIENNALE 2022

 

∥作家ステートメント∥

人の「存在」や、その「気配」に興味がある。

空間に満たされたものを感じ取り、形を与えてみる。
与えられた形から、空間を再構成する。
光を通して感じとる形により、「気配」を視覚化している。

一方で、時間の積み重ねという側面からも「存在」と「気配」を思考する。自らの手で一つ一つ捻り巻いた銅線のパーツを自分の過ごした時間とし、その集積を用いて形を与えていくことで、時間の概念を加えている。

視覚的な「気配」と、時間の概念から組み立てられる世界を同時に存在させることで二重の構造を空間に作り出し、その現象を用いて直接的に感覚に問いかけたい。

近年は、「存在」と「気配」を思考する中で、「神」をモチーフに用いている。
「神」とは人が感じ取る「第六感」の別名ではないかと考えている。

西島雄志

 

「真神 makami」2021年 銅線 2021年 NAKANOJO BIENNALE 2021

 

∥作家プロフィール∥
西島 雄志 Yuji Nishijima 
http://yuji-nishijima.com/

1969        神奈川県生まれ
1993        東京芸術大学美術学部彫刻科卒業
1995        東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

個展
2022        「神気」(朝陽堂Gallery森の船/群馬)
2021        「Deification」(tagboat Gallery/銀座)
2020        「水平と垂直と点と線と面と時間と空間と距離」(VIENTO ARTS GALLERY/高崎)
2018        「光の粒-(tagboat Gallery/人形町)
2010        「光と存在と」(metal art museum hikarinotani/千葉)
2009        「連なる痕跡」(巷房1・巷房2・巷房階段下/銀座)
2008        「存在の気配」(Gallery ef/浅草)
2007        「しあわせのカタチ」(ambiente/代官山)
「ペルソナ」(Space Kobo&Tomo/銀座)
2006        巷房・Space Kobo&Tomo・巷房階段下/銀座
2005        ガレリア・グラフィカbis/銀座
2004        巷房階段下/銀座
2002        ガレリア・グラフィカbis/銀座

 

グループ展
2022        「拝啓、うつり住みまして」(旧廣盛酒造/群馬県中之条町)
「BIWAKOビエンナーレ 2022」(滋賀県近江八幡市・彦根市)
「プレBIWAKOビエンナーレ 2022」(元離宮二条城台所・御清所/京都)
和のあかり×百段階段(ホテル雅叙園東京/東京)
Art Fair GINZA tagboat×MITSUKOSHI(銀座三越/東京)
「newroll Select vol.1」(gallery.studio.cafe newroll/群馬)
赤城SUNdo(三夜沢赤城神社/群馬)
tagboat Art Fair 2022(産業貿易センター浜松町/東京)
2021        「表面張(彫)力」(gallery.studio.cafe newroll/群馬)
「中之条ビエンナーレ 2021 」(群馬県中之条町) ~’11、’15、’17、’19
「TAGBOAT ART SHOW 2」(阪急メンズ東京/東京)
第22回 日本フランス現代美術世界展(国立新美術館/東京)
都美セレクション展「体感A4展」(東京都美術館/東京)
「アート解放区 ESTA日本橋」(日本橋福島ビル/東京)
「中之条ビエンナーレ 2021 PRELUDE」(群馬県中之条町)
「TAGBOAT ART SHOW」(阪急メンズ東京/東京)
2020        「STAY SHANING」(阪急メンズ大阪/大阪)
「TAGBOAT×百段階段 展」(ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 百段階段/目黒)
「アート解放区 銀座」(銀座高木ビル/銀座)
2019        「アート解放区 代官山」(Tenoha Daikanyama/代官山)
「Group exhibition 空 2019」(S.Y.P/曙橋)
China-Japan Contemporary Art Exhibition (広州53美術館/中国)
「中之条ビエンナーレ 2019 PRELUDE」(群馬県中之条町)
2018        「Chiang Mai × Nakanojo Arts Exchange Exhibition [Synchronicity](チェンマイ大学アートセンター/タイ)
2017        「金属彫刻展-原武典と二十人」(いりや画廊/入谷)
2014        「七曜7人展」(ギャルリー志門・暁/ 銀座) ~’10、’11、’12、’13
2011        「RE:2011 感化されたものへの挑戦」(池袋)
2010        「Re:2010 さかのぼるプロセス – from worktable 」(GALLERIA PUNTO/池袋)
「STEELERS 芸大彫刻金属室で学んだ作家達 vol.7」(天王洲セントラルタワー)
2009        「Archives」(シンワアートミュージアム/銀座)
2008        「RE:2008 彫刻家の現場-7人の場合-」(GALLERIA PUNTO/池袋)
「平面と立体俊英作家による作品展」(さいかや/川崎)
2007        「RE:2007」(GALLERIA PUNTO/池袋)
「conspiratio 4」(Lux Gallerie/京橋)
「Iron Tribe 2007 Exhibit」(Burris Hall Art Gallery/New Mexico USA.)
2006        「RE:2006」(GALLERIA PUNTO/池袋)
2004        「立体7人展vol9」(Gallery52/飯田橋)
2003        「DISCOVERY2003」(key gallery/銀座)
1997        「コンクリートアートミュージアム展」三等賞受賞(名古屋国際会議場/名古屋)
1993        「MALL EXHIBITION 1993 ll」(TOKYO EAST21/東陽町)
「MALL EXHIBITION 1993」(TOKYO EAST21/東陽町)

 

アーティスト・イン・レジデンス
2022        「BIWAKOビエンナーレ 2022」(滋賀県近江八幡市・彦根市)
2021        「中之条ビエンナーレ 2021」(群馬県中之条町) ~’11、’15、’17、’19
2019          China-Japan Contemporary Art Exhibition and Residency (広州53美術館/中国)
2018          チェンマイ X 中之条交流プログラム(チェンマイ大学アートセンター/タイ)

 

 

∥コンセプト動画∥
NAKANOJO BIENNALE 2019 WORKS

 

 

 

【ポーラ ミュージアム アネックス】プレスリリースより

 

 

 

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