環境芸術家の八木マリヨと現代アーティストの八木夕菜による二人展『地殻を辿る』 銀座 ポーラ ミュージアム アネックスにて9月16日 (金)から開催

八木夕菜 「patterns」 2020-22年 C-print 印画紙 ゲータボード アクリル H180 x W600 x D900mm

 

金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美氏がキュレーション

ポーラ ミュージアム アネックス(東京・中央区銀座)では、金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美氏をゲストキュレーターに迎え、環境芸術家の八木マリヨと現代アーティストの八木夕菜による二人展『地殻を辿る』を、2022年9月16日(金)から10月23日(日)まで開催致します。

 

八木マリヨ「鉄の惑星―東経110度 北緯50度地点 2022年」2022年鉄鋼一般構造用圧延鋼材料S400 41x120x235cm 八木マリヨ「鉄の惑星-―東経110度 北緯50度地点 2000万年後」2022年鉄鋼一般構造用圧延鋼材SS400 65 x

 



八木夕菜 Yuna Yagi surface #1 2022 archival pigment print on paper W686 x H1030mm


 

八木マリヨは、地殻から生まれる巨大なエネルギーの流れを掴みとり、人間存在が環境とひとつになるような造形を探究してきた環境芸術家である。「縄ロジイ」のシリーズは、縄の撚りが多様な生命の拠り合わせを示唆し、彼女の代表作として知られている。今回は地球の創生に関わる鉄を材に選び、地球生命と人間の未來の道筋を探究する新作を発表する。八木夕菜は、生命の営みの儚さや豊かさを紡ぐ「種覚ゆ」のシリーズや、時間の流れや光の軌跡を可視化した写真作品など、優れた視点で自然と対峙する表現に取り組んでいる。最新作は地面を敷き写すシリーズで、悠久の時を経た地球の表情の現在形とでもいうようなものになる。

「地殻を辿る」は、2人の作品の相乗によって、大いなるエネルギーの生まれるコスモロジーの空間を都市の中に創出する展覧会である。

黒澤浩美(金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター)

 

 

∥展覧会概要∥
展覧会名:八木マリヨ・八木夕菜 『地殻を辿る』
会 期:2022年9月16日(金)- 2022年10月23日(日) ※会期中無休
開館時間:11:00 – 19:00 (入場は18:30まで)
入 場 料:無料
会 場:ポーラ ミュージアム アネックス(〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
アクセス:東京メトロ 銀座一丁目駅 7番出口すぐ / 東京メトロ 銀座駅 A9番出口から徒歩6分
主 催:株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
協 力:日本パーカライジング株式会社・ミリオン化学株式会社・株式会社ウォン・ツーエス工業・株式会社山田写真製版所
U R L:http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
※諸事情により内容が変更になる場合がございます。ギャラリーHPで最新の情報をご確認のうえ、ご来場をお願い致します。

 

∥プロフィール∥
八木 マリヨ
環境芸術家
イサムノグチに師事。ユニークなNAWALOGY哲学を創始。近年、EURIADE人権財団「OUR EARTH」に紹介され世界で注目を浴びている。先駆的ソーシャルエイドアートNAWALOGYでアナハイム大学人文学名誉博士号取得。地球、生命の根源を問うアースワークやパブリックアートを世界各地で展開。ローザンヌビエンナーレ、パラレルドクメンタカッセル、アイルランド彫刻シンポジウム、ヴェニスビエンナーレ(GOTIKAエルミタージュ&ベレンゴ)ミラノ・フルクサスなど出品、受賞多数。

 

八木マリヨ「大地母神の邂逅」2020年 ポーラ美術館遊歩道入口 常設作品 素材:玄武岩(伊達冠石)、荒麻縄130 x 210x 110cm撮影:八木夕菜


 

八木マリヨ「地球惑星の皮膚」2012年 ポーラミュージアムアネックス インスタレーション 素材:地層剥ぎ取り、鉄、麻ロープ140 x 500cm 撮影:畠山 崇


 

八木 夕菜
現代美術家
2004年 ニューヨーク・パーソンズ美術大学建築学部卒業。現在は京都を拠点に活動。視覚を揺さぶる平面や立体作品、インスタレーションを用い、「見る」という行為の体験を通して物事の真理を追求する。
主な展覧会に、Pola Museum Annex 銀座「NOWHERE」(2018)、「BLANC/BLACK」(2019)、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭「種覚ゆ/The Records of Seeds」(2021) 、√K Contemporary「視/覚の偏/遍在」(2022)など。主な受賞に「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」ポートフォリオ・レビュー 最優秀 ハッセルブラッド賞(2016)受賞、パリ国際現代写真アートフェア、FOTOFEVER (2017) 招待作家として選出。金沢21世紀美術館に作品所蔵(2022)

 

八木夕菜 「patterns」 2020-22年 C-print 印画紙 ゲータボード アクリル H180 x W600 x D900mm

 

八木夕菜 「種覚ゆ」 2022年 種子、土、水、光 インスタレーション W1350 x D1800mm © Takeshi Asano-KYOTOGRAPHIE 2021


 

黒澤 浩美
金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター
水戸芸術館現代美術ギャラリー、草月美術館を経て、金沢21世紀美術館の設立に参加し、建築、コミッションワーク、コレクション構築に携わる。2004年の開館以来、オラファー・エリアソン、フィオナ・タン、ジャネット・カーディフ、ジョージ・ビュレス・ミラー、マーク・マンダース、ミハエル・ボレマンスなど現代作家の展覧会を手がけている。

 

 

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