【取材レポ】「アンリ・シャルパンティエ」55周年記念に、銀座メゾンで“世界で一番売れたフィナンシェ”をデザートに仕立てた特別メニューを提供

日本を代表する洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」が2024年に創業55周年を迎えたことを記念して、現在さまざまな特別企画を展開中です。

10月1日からは「世界一売れたフィナンシェ」としてギネス世界記録（※）にも認定された看板商品のフィナンシェをアレンジした「ヘーゼルナッツ・フィナンシェ」の数量限定販売や、銀座メゾン等のカフェ併設店でしか味わえない特別メニューの提供を開始。これに先立ち、銀座メゾンではメディア向け試食会が開催されました。

※2019年10月1日～2020年9月30日のプレーンフィナンシェ販売金額。イプソス株式会社調べ。（2021年直近年度の調査を実施）

アンリ・シャルパンティエ　銀座メゾン

アンリ・シャルパンティエは1969年、兵庫県芦屋で創業者・蟻田尚邦により、当時まだ珍しかった「スイーツも食べられる喫茶店（サロン・ド・テ）」として誕生した洋菓子ブランドです。創業当初から掲げる「お客様の大切な瞬間のために、良き素材と良き製法を追求する」という信条のもと、原料や工程、鮮度にこだわり、100年先を見据えたお菓子づくりの文化を発信しています。

現在はサロンも含め、国内に94店舗、シンガポールに6店舗を展開する人気ブランドに成長。洋菓子のオリンピックとも呼ばれるフランスの洋菓子世界大会クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2023において優勝したトップパティシエを有し、カフェを併設する銀座メゾンはアメリカの情報サイトBuzzFeedで「死ぬまでに一度は行ってみたい世界の洋菓子店」にも選出されるなど、世界的にその実力が知られています。

フィナンシェ

さまざまな生ケーキや焼き菓子を販売している同ブランドの看板商品は、1975年の発売より愛され続けているフィナンシェで、多い日では生産数が20万を超えることもあるとか。甘みが凝縮されたカリフォルニア産アーモンドと、北海道根室・釧路地域の生乳を使用したオリジナルの発酵バターによって重厚な風味が楽しめる一品です。

そんなフィナンシェが、55周年を記念したスペシャルバージョンで登場します。10月1日から数量限定で発売される「ヘーゼルナッツ・フィナンシェ」は、同ブランドのシェフが「この大切な節目に相応しい感謝を込めた特別なフィナンシェをお作りしたい」との想いから開発したという商品。

「ヘーゼルナッツ・フィナンシェ」

■「ヘーゼルナッツ・フィナンシェ」1,188円（税込）／4個入
【販売期間】2024年10月1日から　※数量限定販売
【販売場所】全国のアンリ・シャルパンティエ店頭、公式オンラインショップ：https://x.gd/ma9a4　

味の決め手は、シェフが世界中の食材を吟味するなかで出会ったというイタリア・シチリアのアフロンティー社でのみ扱われている高品質なヘーゼルナッツとアーモンドです。他種と比較して、香りと甘みが非常に濃厚なパルマギルジェンティ種のアーモンドを生地に使用。香ばしいヘーゼルナッツをアクセントにたっぷりとトッピングし、アーモンドの風味をさらに引き立てているとのこと。隠し味にローストアーモンドと焦がしたカラメルをペーストにしたアーモンドプラリネでコクを加えているそうです。

イタリア・シチリア産のヘーゼルナッツとアーモンド。

試食会では生地の製作から焼き上がりまでのデモンストレーションも行われました。

出来たてを試食させていただきましたが、香りも味わいもまさに贅沢の一言！　バターの香りが控えめなぶん、ナッツ類の香ばしく華やかな香りが際立っています。食感はふんわりと軽やかですが、噛むごとにじゅわりと芳醇なうまみが広がり、十分な甘みも手伝って至福のひとときを過ごせました。

また、カフェを併設する銀座メゾンと芦屋本店・酒造通り店の路面店では、フィナンシェをデセール（デザート）に仕立てた過去にないメニュー「デセール・フィナンシェ」を期間限定で提供。

「デセール・フィナンシェ」

■「デセール・フィナンシェ」
芦屋本店・酒蔵通り店：1,650円(税込)
銀座メゾン：3,300円(税込)／ドリンク付き
【販売期間】2024年10月1日から2024年10月31日まで

ほんのり温かいフィナンシェを3個重ねて生クリームを絞り、バタークリームとキャラメリゼしたアーモンドから作られたバターディスクをトッピング。その上にバニラアイスを飾り、仕上げにシェフが目の前でアーモンドを削りかけるという構成の本格的なデセールです。削りたてのアーモンドの香りを堪能しながら、添えられた温かいメープルシロップをかけることで、アイスとバターディスクが溶けていく様子も楽しめるというライブ感が魅力の逸品。

お好みのタイミングでメープルシロップをかけられます。

デモンストレーションを行った小谷シェフにお話を伺うと、2025年で発売50周年を迎えるフィナンシェのおいしさを、あらためてお客様に知ってほしいという思いから開発を進めたとのこと。

「温かいものと冷たいものを組み合わせ、この場所でしか、その瞬間にしか味わえないデセールというのを意識しました。フィナンシェを少し温め、アーモンドやバターの香りを強めています。他の構成パーツにもアーモンドやバターが使われていますので、相乗効果でよりその魅力が引き立つと考えました。また、深いコクと独特の味わいがあるメープルシロップをかけることで、弊社のフィナンシェの新しい一面を感じていただけると思います」

食べてみると、たしかにクリーミーなバターディスクやバニラアイスは単体でもおいしいのですが、前に出すぎず、フィナンシェの存在感を損なわない上品な仕上がりでした。メープルシロップをかけて食べてみると、どこか懐かしいホットケーキのような味わいに。そのままで食べるフィナンシェとはまったく異なる美食体験が楽しめました。

さらに、銀座メゾンのみで食べられる限定メニューとして、北海道余市で収穫された旬のりんごを使用したアップルパイ「ポム・タタン～アップルパイのデセール仕立て～」も期間限定で登場します。