【取材レポ】時間制カフェ「タイム珈琲店 銀座店」がオープン。飲み放題・モーニングランチ1品無料で、銀座でのリモートワークにも活躍

 

2024年5月、銀座に珍しい時間制カフェ「タイム珈琲店 銀座店」がグランドオープンしました。

1時間990円(フリータイムサービスも有)でドリンク飲み放題、さらにモーニングランチが1品無料で付いてくるとあって、銀座エリアのカフェとしては非常にリーズナブルな価格設定。座席の多くが電源付きでWi-Fiも設定されているので、休憩にはもちろん、銀座でコワーキングスペースよりも気軽にリモートワークができる場所を探している方にはぜひ注目してほしいスポットとなっています。

本稿では実際に同店を利用した際の様子を、リモートワークでの使い心地も含めてレポートしますので、ぜひ参考にしてください。

※価格はすべて税込表記です。
※情報は取材時点のものです。最新の情報は公式Instagram等でご確認ください。

 

■「タイム珈琲店 銀座店」

住所:東京都中央区銀座4-2-17 銀座111レジャービル1階・地下1階

アクセス:銀座駅B10出口から徒歩約1分、有楽町駅A0(東側)出口から徒歩約2分

営業時間:7:00~翌5:00

休業日:年中無休

座席数:112席(1階禁煙フロア 42席・地下1階 喫煙フロア 70席)

 

■「タイム珈琲店 銀座店」の魅力まとめ

・30分単位の時間制システム(最初は60分から)で時間内の出入り自由、

・こわだりのコーヒーやソフトドリンク、50種類以上が飲み放題。

・7:00~13:30の時間内に入店すると、6種のモーニングランチメニューの中から1品無料で提供。

Wi-Fiと、ほとんどの座席に電源が備わっているのでリモートワークに便利。

・リモートワーク向けのブース席にはリクライニングシートがセット。

完全分煙による喫煙エリアが確保されており、禁煙エリアとともにスペースが広い。

・営業時間が7:00~翌5:00と長いので、終電を逃した際の安価な避難場所としても活用できそう。

 

なお、「タイム珈琲店 銀座店」はカラオケチェーン店「カラオケ館」を運営する株式会社B&Vが新業態としてオープンしたものです。

新業態に挑戦した経緯について、B&Vの営業推進本部本部長・荒井兼一さんにお話を伺うと、人口減少やリモートワークの普及により、カラオケ業界のコロナ禍の打撃から回復していないのが現状であり、今後更なる事業拡大が必要と判断したため、とのこと。同社は駅前立地の自社ビルでサービスを展開することを強みとしており、「タイム珈琲店 銀座店」もその強みを生かし、駅チカの「カラオケ館銀座総本店」が入っているビルの1階と地下1階にオープンさせたそうです。

 

 

「タイム珈琲店 銀座店」ではセルフサービス型システムを採用

 



店舗外観、1階のエントランス

地下1階のエントランスは、別の出入り口からエレベーターで下りた先にあります。

 

エントランスは禁煙フロアの1階用と喫煙フロアの地下1階用に2カ所存在しますが、店内でフロアの行き来は可能です。

 

利用者自身で受付や精算を行う「TTG-MONSTAR GATEWAY」

 

エントランスに入ると、スタッフの姿はなし。多機能セルフレジとゲートを組み合わせた「TTG-MONSTAR GATEWAY」の端末があるので、そこで利用者自身が「滞在時間」を選択・購入し、受付を行います。

システムとしてはカフェというよりコワーキングスペースのドロップインに近いものを感じます。ただ、コワーキングスペースにありがちな会員登録やアプリのダウンロードなどは不要ですし、画面の案内に従えば操作自体はとても簡単ですから、初めてでも戸惑うことはありませんでした。

 

料金表

 

カラオケと同じような時間制の利用形態であり、基本料金は60分で990円。30分(495円)単位で延長可能です。(小学生は半額、未就学児は無料)
フリータイムサービスもあり、7:00~22:00の間が最大4時間、22:00~翌朝5:00の間が最大6時間で2200円とお得に利用できます。

 

7:00~13:30の時間内に入店すると、1品無料のモーニングランチメニュー(詳細は後述)を選ぶ画面も表示。(不要な方は「食事不要」ボタンを押せばOK)

支払方法は現金のほか、交通系ICやQR決済、クレジットカードなど。

 

同店は入店時の前払い制。滞在時間を延長したい場合や、13:30以降から提供開始される軽食メニューを注文したい場合は、同様に店内に設置されている「TTG-MONSTAR GATEWAY」で都度注文・精算していくスタイルです。

このセルフオーダー&ゲート管理で、常に人手不足が続く飲食業界においてスタッフの省人化を実現。効率的な運営が、同店の良心的な価格設定につながっているとのことでした。

 

入退店のゲート

 

受付を済ませると、QRコードの印字されたレシートが出るため、ゲートにQRコードをかざして入店。このQRコードは退店時や再入店時、また追加注文の際にも必要になりますので、なくさないように注意しましょう。

 

 

店内の様子。飲み放題のドリンクコーナーは各階に設置

 

店舗のコンセプトは「空港ラウンジのようなゆったり落ち着いて過ごせる空間」で、座席は1階の禁煙席42席、地下1階の喫煙席70席(加熱式たばこ52席、紙たばこ16席)の計112席。

席は利用者が自由に選べますし、もちろん移動してもOKです。同店では席の事前予約はできませんが、これだけ座席数があれば満席の可能性が減りそうで助かります。店内には落ち着いたBGMがかかっていました。

 

1階、大きな窓があって開放的なエリア。タイミングによってはテラス席にもなるようです。店内でこのエリアの座席のみ、電源完備ではないのでご注意ください。

1階、窓際のエリア

1階、やや奥まった作業向けのエリア

1階、リクライニングチェアのあるリモートワークにおすすめのブース席

 

1階の座席の一部が電源完備ではないのが少し残念ですが、単に休憩で立ち寄った場合は断然、開放的なテラス席を選びたいですし、ブース席で作業をする合間にテラス席に移動して小休憩……といった使い分けもできそうです。

 

1階と地下1階をつなぐ階段が派手で驚きました。

地下1階、喫煙フロアのほうが座席数が多いです。

地下1階、ブース席も充実しています。

地下1階、紙タバコ専用のエリアは扉で仕切られていました。

 

喫煙フロアである地下1階は非常に広々としていました。カフェの喫煙席は狭い面積に押し込められていることもしばしばですが、ここでならたばこも食事もリラックスして楽しめるでしょう。こうした喫煙席の設置は、街の景観を損ねる路上喫煙の解消という狙いもあるとのこと。

 

地下1階、エントランス

地下1階、電話室

地下1階、コインロッカー

 

コインロッカーがあるのもカフェとしては珍しいと感じました。時間内の出入りが自由という特徴を生かして、長時間の買い物の合間にカフェ利用をするといったケースなどで役立ちそうです。

 

ドリンクコーナー

 

飲み放題のドリンクコーナーは1階と地下1階の両方に同じものが設置されているため、わざわざ階段を上ったり下りたりしなくていいのはうれしいポイント。

ドリンクの種類は、まずスペシャルブレンド豆・エメラルドマウンテン豆・キリマンジャロブレンド豆を使用したこだわりのコーヒーやカフェラテ、カフェモカなど。さらに、ペプシコーラやジンジャーエール、オレンジジュースといったソフトドリンク、5種類の特撰健康茶、コーンポタージュなどバラエティに富んでいます。

2種類のソフトドリンクを掛け合わせたミックスドリンクの作り方も紹介されており、それも含めるとドリンクは合計50種類以上になるとか。

 

ドリンクコーナー、コーヒーはノーマルのほか「濃厚」「スッキリ」と濃さも選べるようになっていました。

ドリンクコーナー、ソフトドリンクなど。傍らにはミックスドリンクの相性表も。

 

 

モーニングランチは和洋のメニューから1品無料。有料の軽食にはバケットサンドやワッフルも

 

モーニングランチメニュー

 

前述した無料で選べるモーニングランチは、「ホットケーキ」「小倉トースト」「ピザトースト」「グラタントースト」「豚汁と焼きおにぎり」「きつねうどん」の6種類。カフェには珍しい「豚汁と焼きおにぎり」「きつねうどん」があるのは、和食派はもちろんインバウンド客にも喜ばれるのではないでしょうか。

 

受取カウンター

 

筆者はピザトーストを注文しました。各フロアに設置されているモニターに、レシート番号を表示する形で呼び出されますので、自身でカウンターへ受け取りに向かいます。(なお、使用した食器類も各自で返却口へ持っていきます)

熱々のピザトーストはチーズがたっぷり。無料ということであまり期待していなかったのですが、ソースが濃く、ベーコンの旨みもしっかりあり、いつもモーニングは軽めに済ませている筆者には十分なボリュームでした。

 

ピザトーストはフライドポテト付きです。

 

13;30~22:00の間はモーニングランチがなくなる代わりに、有料の軽食&デザートメニューが注文できるようになります。

 

紅茶のシフォンケーキ(265円)、ベリーワッフル (340円)

グラハムロールサンド(ベーコン&チーズ) (530円)

 

ラインナップは「紅茶のシフォンケーキ」「ベリーワッフル」「グラハムロールサンド(ベーコン&チーズ) 」「バケットサンド(ハム&チーズ)」「トルティーヤドック」「キャラメルチョコロール」「シナモンロール」「アイスケーキ(ヨーグルトフルーツ)」「アイスケーキ(ベリーレアチーズ)」の9種類。価格は265円~530円までと、こちらもリーズナブルです。

 

なお、軽食以外にも充電ケーブルやアイマスクなどの雑貨も購入できるようでした。

 

 

リモートワークでの使い心地は?

 

ブース席でPC作業している様子。

 

実際に1階のブース席でPC作業をしてみました。取材したのは8:00ごろで、まだオープン間もないこともあり、ほとんど人がいないなかで集中して過ごすことができました。

隣の席とは十分な間隔が空いており、1階のブース席は背後が壁なので、人通りも基本的に気にしなくていいところもポイントが高いです。リクライニングシートは柔らかすぎない絶妙なクッション性があり、背中にフィットして快適。高さ調節ができるので、高さが合わなくて姿勢が……という心配も少ないと感じました。

 

疲れたらリクライニングシートを倒して気持ちよく休憩できます。

 

眠気覚ましにいつでも何杯でも淹れたてのコーヒーが味わえるのも、あらためてありがたみを実感。

筆者もそうですが、カフェでの作業というと「1時間に1回くらいは新しい注文をしないとお店に迷惑かな……」などと、人の目が気になったり引け目を感じたりするという方もいるでしょう。同店は「滞在する時間を買う」スタイルのため、誰に気兼ねすることなく過ごせるはずです。

単純に作業スペースを探しているなら、同じビルにあるカラオケ館のフリータイムサービスを利用するほうが安価に済みますが、こだわりコーヒーが飲みたい方、開放的な場所を求めている方、適度に人のざわめきがあるほうが作業が捗るという方などは、ぜひ「タイム珈琲店 銀座店」を利用してはいかがでしょうか。

 

 

■「タイム珈琲店 銀座店」概要

住所 東京都中央区銀座4-2-17 銀座111レジャービル1階・地下1階
アクセス 銀座駅B10出口から徒歩約1分、有楽町駅A0(東側)出口から徒歩約2分
営業時間 7:00~翌5:00
休業日 年中無休
座席数 112席(1階禁煙フロア 42席・地下1階 喫煙フロア 70席)
Instagram https://www.instagram.com/timecoffee_ginza

※本記事の内容は取材時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、詳細は公式Instagram等をご確認ください。

 

 

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