未婚化・晩婚化が深刻な東京都では、結婚に関心がありながらも活動への一歩を踏み出せないでいる方々を後押しするべく、さまざまな結婚支援や機運醸成に向けた取り組みを進めています。その一環として、結婚に対して前向きになれるきっかけや役立つ情報が楽しみながら手に入るリアルイベント「TOKYO結婚おうえんフェスタ」が、2024年11月23日、有楽町駅前広場で開催されました。
2022年よりスタートし、開催のたびに好評を博している「TOKYO結婚おうえんフェスタ」は今回も大盛況。冬の冷たい空気がビル風で強く吹きつける中での開催でしたが、人通りの多い有楽町駅の駅前広場ということで、通りすがりに興味を引かれた方々が飛び入りで参加する姿が目立ちました。
今回は、結婚相談所の代表者や婚活コンサルタントが手がける「ストレスを溜めない婚活の進め方」や「異性と何を話したらいいの? 婚活のコミュニケーション」をテーマにしたセミナーのほか、マッチングアプリ事業者による安心・安全なマッチングアプリ利用のレクチャー、本物の相談員と話ができる「お試し結婚相談所」、プロのヘアメイクアーティストによる「美眉メイク体験コーナー」など、民間企業とタッグを組んだ参加型・体験型コンテンツが登場。なかでも、婚活には不可欠なプロフィール写真をプロのカメラマンに撮影してもらえる体験会ブースが、男女ともに人気を集めていた様子です。
さらに、歌手のBENIさん、ウクレレシンガーのKAIKIによるLIVEステージや、お笑いコンビ・よゐこの濱口優さんとタレントの南明奈さんご夫婦による結婚にまつわるトークステージが会場を盛り上げました。
濱口さんと南さんは2018年に入籍し、今年で結婚生活6年目を迎えました。2022年に男児が誕生し、つい先日は「パートナー・オブ・ザ・イヤー 2024」を受賞するなど、芸能界でも指折りの仲良し夫婦で知られるお二人ですが、南さんによると、その出会いは共通の知人のお誕生日会だったそう。一人でポツンと座っていた南さんに、濱口さんが「こっちにおいで」と誘ってくれたことがきっかけだと話します。
最初は濱口さんを一人の先輩として見ていたものの、何度か食事を共にするようになり、濱口さんからの告白で関係がスタートしたとのこと。
交際の決め手については「一緒にいると安心感というか、この人といれば何があっても大丈夫かな、生きていけるかな、みたいな」と明かし、「サバイバル能力がすごいから(笑)」と『よゐこの無人島0円生活』を思い出させるトークで笑いを誘いました。
続けて家庭円満の秘訣を聞かれると、「『ちゃんと言葉にする』っていうのは大事かなと思っています。基本的なことですが『ありがとう』とか『大好きだよ』とか」と回答。特に「大好きだよ」という言葉は、就寝時の習慣になっているそうで、その場面を実際に再現してくれました。
南さん「寝よー!」
濱口さん「今日もありがとね」
南さん「こちらこそありがとう」
濱口さん「大好きだよ」
南さん「大好きだよ」
と、お互いの顔を見合わせながら照れ臭そうに笑うお二人。聴いているこちらが赤面しそうな仲良しぶりに、観客からは拍手が届けられ、幸せいっぱいのオーラが会場を包み込みます。
一方の濱口さんは、家庭円満のために「感情に任せないこと」を意識していると話します。「『ん?』って思うことがあっても、いったん落ち着いて考えて、『わざわざ言うことでもないな』と思ったら言わないし、『伝えたほうがいいな』と思ったら、冷静になっていれば優しく伝えられる。我慢することではなくて、一回落ち着いて考えれば揉めない」とのことで、そうしたお二人の間にはケンカも起こらないのだとか。
たとえば、濱口さんは忘れ物が多く、家の鍵もよく閉め忘れてしまうそう。南さんは、そこで感情的に非難するのではなく、「鍵開けっ放し! 私が誘拐されたら寂しいでしょ?(笑)』と、冗談交じりに伝えると和やかな雰囲気で終わると、関係をこじらせないためのテクニックも披露しました。
さらに、濱口さんの良いところを質問された南さん。「私がすごく好きなのは、周りの人をすごく大事にするところ。私とか家族だけじゃなく、お仕事に関わってくれている人とかも、すごく大事にしているところが素敵!」とのストレートな愛情表現に、濱口さんも「嬉しいな」とはにかみます。お二人の優しい人柄が伺えるエピソードが続き、結婚に対してポジティブなイメージが生まれた方もきっと多いはず。
また、お二人は、出会い・婚活・結婚・結婚後の生活にまつわるエピソードを一般から募集し、そのエピソードをショートストーリーのWEBマンガにして公開する企画「TOKYOふたりMemories」の選定委員を務めています。この日はトークステージに、WEBマンガを描いた漫画家の山口しずかさんや、エピソード採用者の7名も登壇。結婚に向けて一歩を踏み出す方々へエールを送りました。
「『マッチングアプリで理想の方と出会いました』という人がすごく多くて、時代を反映しているなと思いました。感動のストーリーがそれぞれにあるんだなと、ほっこりしたり、うるっとしたり、読んでいて楽しかったです」と濱口さん。山口さんは今年、本企画のオファーを受けたことをきっかけに婚活に興味をもち、恋人ができただけではなく、なんと今ではご妊娠されているということで、会場がお祝いムードに包まれる一幕もありました。
今後の「TOKYO結婚おうえんフェスタ」の開催は、東京都が運営する結婚支援ポータルサイト「TOKYOふたりSTORY」に更新される予定です。「TOKYOふたりMemories」のWEBマンガや、結婚・婚活に関する有益な情報もここから閲覧できますので、興味のある方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。
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