ピスタチオスイーツ専門店「MAX PISTACHIO(マックス ピスタチオ)」が2024年12月13日、ブランド初となる常設店を有楽町マルイ1Fのパークマルシェ内にオープンしました。
オープンしたばかりの店舗をさっそく取材しましたので、ここでしか手に入らない注目商品や、今年SNSで話題をさらった“ドバイチョコレート”にインスパイアされたという新作チョコスイーツについて、実食レビューを交えつつご紹介します。
株式会社AMT PROJECTが運営する「MAX PISTACHIO」は、“ピスタチオ好きが作るピスタチオ好きのためのピスタチオスイーツ専門店”を標榜するブランド。プロデュースするのは、スイーツ情報サイト「AMADAN」編集長兼スイーツライターのヒキノトオルさんです。もともと大のピスタチオ好きだったというヒキノさんが、長年取材でスイーツを研究し続けた経験を生かし、10年の構想を経て2020年に立ち上げたブランドとのこと。
これまでオンラインショップを中心に各地の催事などで展開し、他では出会えないその超濃厚なピスタチオスイーツの存在が、ピスタチオ好きたちの間でじわじわと知られていきました。
このたび、そんなMAX PISTACHIOの待望の常設1号店がオープン。出店場所は、”ここでしか買えないもの”をキーワードに、「Patisserie MAGNOLIA」や「pleine by KITASANDO COFFEE」など、とっておきのシーンで重宝する個性派スイーツショップが軒を連ねる有楽町マルイのパークマルシェです。
同ブランドの広報を担当されている関浪彩可さんによると、出店のきっかけはマルイ側からの提案だったそうですが、文化やエンターテイメントが融合し、国内外から人が集まる魅力的なエリアである有楽町という立地が、「おいしいピスタチオスイーツを多くの人に食べてもらいたい」というブランドの想いに合致したことも、出店の決め手となったと話します。
同ブランドがこだわっているのは、なんといってもピスタチオの質と量。商品に使用されているピスタチオは、「エメラルド」とも呼ばれる鮮やかなグリーンが特長の、最高級品質のイタリア・シチリア島産ピスタチオに限定されています。
「時間をかけて熟すため、2年に1度しか収穫されないシチリア産ピスタチオは、世界の総生産量の1%未満と非常に希少価値が高く、原材料としてもかなり高価なんです。そのぶん、香り、味、コク、色の鮮やかさにおいては群を抜き、世界で一番の品質ともいわれています。世の中にあるピスタチオスイーツは、香料や他のアーモンド、ナッツ類で香ばしさを出すことで原価を抑えているものも多いのですが、MAX PISTACHIOでは徹底してシチリア産ピスタチオのみの製法にこだわっています。商品開発においては、ピスタチオ本来の豊かな風味をどれだけ前面に出せるか、ピスタチオの濃厚さというところに重点を置いています」(関浪さん)
販売されている商品はオープン時点で全5品。いずれも特別なシーンの手土産や、日々の贅沢おやつにぴったりなピスタチオスイーツとなっています。
看板商品である「ピスタチオスイーツテリーヌ」(税込5,380円/1本 ※冷蔵品)は、全国で8店舗を展開する「パティスリー&カフェ デリーモ」のシェフパティシエ・江口和明さんとタッグを組んで開発されたもの。香料・着色料不使用で、ピスタチオを贅沢に使い、ホワイトチョコレート、生クリームと合わせて口どけよく、ダイレクトにピスタチオの香ばしさと濃厚さを楽しめるスイーツに仕上げたといいます。「ストロベリーピーチ」「チョコレートスプレッド」「ピスタチオふりかけ」の3種類のトッピングが付属。自分だけのマリアージュを楽しめる一品です。
とくに注目してほしいのは、ブランド初店舗オープンを記念して新たに開発されたという「ピスタチオクロッカンティーニ」(税込 1,990円/8個入、税込2,790円/12個入)です。他の4品はオンラインでも購入可能ですが、こちらのみ店舗限定での販売となっています。
関浪さんによると、常設店をオープンするにあたっては、それまで同ブランドで扱っていたテリーヌ、プリン、アイスクリームに加えて、日持ちがして持ち運びもしやすい焼き菓子をラインナップに加えたいと考えていたそう。課題となったのは、ピスタチオを使った焼き菓子は、どうしてもピスタチオの風味が感じづらくなってしまうことだったといいます。
試行錯誤をする中で目を付けたのが、ピスタチオの産地であるシチリア島で愛されるという、クロッカンティーニという郷土菓子。クロッカンティーニは日本ではなじみが薄いですが、使用されている素材は、なんとピスタチオと砂糖のみ。小麦粉やバターなどを使わない、極めてシンプルな構成だからこそ、最大限にピスタチオの味わいを楽しめるといいます。
食べてみると、食感の印象としてはフロランタンに近いです。1個のサイズは小さいですが、ひと口ごとの満足感は驚くほど! 端を少しかじっただけでもピスタチオの芳醇な香りが口の中に広がり、深いコクと旨みも十分堪能できました。「ピスタチオ本来のおいしさを味わえるスイーツ」としては、まさにこれ以上ないでしょう。お酒と合わせるおつまみとしても活躍しそうです。
残る1品は、今年の夏ごろからTikTokのASMR動画でブームに火がついた“ドバイチョコレート”からインスパイアされたという「Dチョコ ピスタチオ」(税込 1,480円/1個)です。こちらも先月発売されたばかりの新作。現在爆発的に売れているそうで、昼過ぎには連日完売が続いているといいます。
ドバイチョコレートは、もとはアラブ首長国連邦・ドバイにあるチョコレートメーカーが開発したもので、チョコレートの中にピスタチオペーストと、小麦粉やとうもろこしの粉で作られた乾麺「カダイフ」が入ったスイーツのこと。チョコレートのパリパリ食感に加えて、カダイフの特徴的なザクザク食感によって生まれる咀嚼音がクセになると、海外セレブをはじめ若い世代を中心に話題になりました。
輸入したドバイチョコレートを食べたヒキノさんは、中東系スイーツらしい極端な甘さを控えめにしたら、もっと日本人の口に合うスイーツになるのではと感じたそう。実際に「Dチョコ ピスタチオ」を食べてみると、たしかに外側はダークチョコレートになっていて、抑えられた甘みとかすかなカカオの苦味を感じる大人な仕上がり。
チョコレートがパリッと軽やかに砕けた後、たっぷり入ったピスタチオのクランチとカダイフが異なるザクザク感を演出します。その食感の多彩さが新鮮で、厚みもあるので噛みごたえは十分。ひと口ひと口が非常に心地よいため、食感を最大限楽しむために冷蔵保存がおすすめです。口内で徐々にペーストがとろけると、チョコレートに負けないラグジュアリーなピスタチオの味わいが前面に出てきました。後味にも長く残り、幸せな余韻に浸れます。
素材にこだわっているため、けして安いものではありませんが、ピスタチオ好きであれば1度は味わってほしい感じたMAX PISTACHIOの超濃厚なピスタチオスイーツたち。有楽町駅の目の前でアクセスしやすい立地ですので、ぜひ足を運んでみてください。
■店舗概要
店名 | MAX PISTACHIO 有楽町マルイ店 |
オープン日 | 2024年12月13日(金) |
住所 | 有楽町マルイ1F パークマルシェ内(東京都千代田区有楽町2丁目7-1) |
営業時間 | 11:00~20:00(施設に準ずる) |
アクセス | JR京浜東北線・JR山手線・JR線(有楽町駅から) 徒歩1分 東京メトロ有楽町線(有楽町駅から) 徒歩1分 |
ブランドサイトURL | https://maxpistachio.com/ |
※本記事の内容は取材時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、詳細は公式サイトをご確認ください。
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