#銀座髙木ビルを解放せよ!~解体前のビルを遊ぶように自由にアートする~取材レポート

5月23日(土)までの期間限定で、銀座7丁目の歴史のあるビルが1棟まるごとアートスペースに変身しています。
プロジェクト名は、「CANBIRTH(キャンバス)」。
CANBIRTHとは、いったいどんなプロジェクトなんだろう?
どうにも気になって、いてもたってもいられなくなった編集部は、実際に銀座髙木ビルで開催中のCANBIRTHにお邪魔してきました。
今回は、その様子をレポートしますので、ご覧ください。


銀座髙木ビルで開催中のCANBIRTH(キャンバス)とは?

 

CANBIRTHは、銀座・外堀通り沿いにある7階建てのオフィスビル「銀座髙木ビル(旧有賀写真館ビル)を舞台に繰り広げられているアートプロジェクトです。
1966年施工の旧有賀写真館ビルの建て替えまでの半年間にビルを活用することができないか、ということから考えられました。
このプロジェクトには、株式会社髙木ビルの代表取締役社長・BIRTH代表の髙木秀邦さんのある思いが、込められています。
それは、「アートに対する理解がまだまだ十分とはいえない日本で、無名の才能ある若手アーティストさんたちが自由に表現し、活躍する場所を提供し、羽ばたいてもらいたい」という思いです。
そこは、ビルの壁や床に直接ペイントしてもよし、穴をあけてもよし、他の作品の上から描いてもよし、という自由な表現の場。
アーティストさんたちにとって、こんなありがたい場所は、なかなかないですね。
髙木社長は20代の頃、ロックバンド「Gliss(グリス)」のギタリストとしてプロデビューし、活動されていました。
その経験から、才能があっても表現する場所がないアーティストさんたちの気持ちが痛いほどわかるといいます。
アーティストさんと無償で月単位の利用契約を結んでいることも、アーティストさんたちの気持ちに寄り添っているからできることです。

 

 

舞台となる 旧有賀写真館ビルとは?

 

CANBIRTHの舞台となる旧有賀写真館ビルは、1966年築の地上7階・地下2階からなる、写真館や美容室、レストランなどが入る、当時としては最先端のオフィスビルでした。
3、4階が写真館で、「お祝い事の記念写真は有賀写真館で!」と利用されるお客様も大変、多かったそうです。
内部は店舗や事務所、撮影スタジオ、暗室、着物の着付けスペースとなっていました。
髙木社長は、「このスペースも含め無料で開放し、たくさんの方に見てもらうことで、素晴らしい土地と建物を譲ってくださった有賀家への尊敬の意を込めさせていただいている」といいます。

写真左から2番目が、CANBIRTHの舞台となる銀座髙木ビル(旧有賀写真館ビル)

 

展示終了後の髙木ビルはどうなる?

 

髙木ビルは、CANBIRTH終了後、2022年の完成を目指して、新しく「銀座髙木ビル」に生まれ変わる予定です。
新しい銀座髙木ビルは、地上12階・地下1階からなり、9階以上は木造にします。
オフィスや物販、飲食店などを募り、人が集まる空間にしたいということです。

 

各階の展示を紹介します

 

ここでは、各階の展示物を順不同にいくつか紹介したいと思います。
(※展示物は、1カ月単位で変更しますので、ご了承ください。)

 

 

【7F】アートギャラリー兼イベントスペース

 

7Fの展示の様子を紹介します。

 

色彩豊かな作品の数々。
山や海中の魚などが、魅力的に描かれていました。

 

雰囲気のある地下鉄の絵画。
電車は、今到着したのでしょうか?これから出発するのでしょうか?
自由に解釈してみてください。

 



壁に穴を開け、貫通させて作った作品もありました。
解体前のビルだから、自由に表現できちゃいます。

 

【6F】アートギャラリー兼イベントスペース

 

6Fの展示の様子を紹介します。

 

染物のような作品やマンホールのような不思議な円が展示されていました。
円は、壁の外の別世界とつながっているのかも。

 

こちらは、東洋的な無意識、混沌(こんとん)をイメージした、やんツーさんの作品。
機械で自然に生み出された線は、まさに混沌。
見て感じとってください。
答えはすぐには出ないかもしれませんが、考えることで自分の中に気づきが生まれるかもしれません。

 

【5F】アートギャラリー(展示・販売)

 

5Fの展示の様子を紹介します。

 

又吉直樹さん著「火花」の装丁画にも採用された西川美穂さんの作品が展示されていました。
この作品も、火花の装丁画と似た構図ですね。

 

この作品も西川さんの作品です。
真ん中のネズミ。
あのテーマパークのキャラクターに似ていませんか?
他にも、何かのキャラクターを連想させる作品が並んでいます。
購入もできますよ。

 

こちらは、木村美帆さんの作品。
独特の世界感に、心が奪われます。
車は、未来の車でしょうか?


 

【エレベーターや階段もアートスペースです。】

 

ビル丸ごとキャンバス。
どこに自由に描いてもいいんです!

 

エレベーターには、古代の壁画が現代にアレンジされたような面白い絵が。
子供が自由に落書きをするような伸び伸びとした感じがイイです!
こんな面白い絵がエレベーターに描かれていたら、飽きることなく、待ってられますね。

 

階段を下りる途中の壁にも見つけました!
大きな公園のような迷路のような。
ここでは、階段で立ち止まってもいいんです。

 

壁には、こんなキャラクターも!
「やあ!こんにちは!」

 


【4F】有賀写真館の仕事場

 

ここは、有賀写真館の事務所と暗室が当時のままに保存されたスペースです。
先述しましたが、素晴らしい土地と建物を譲ってくださった有賀家への尊敬の意を込め、みなさんに楽しんでもらおうと、無料開放しています。

2代目有賀写真店 店主の写真

 

こちらは、有賀写真館の事務所です。
当時の仕事場の温もりが、そのまま感じられます。

 

こちらは、暗室です。
カーテンでそれぞれを仕切れるようになっており、当時としては、モダンな作り。

 

【3F】写真スタジオ(ショートフィルム上映会)

 

3Fでは、ショートフィルム上映会が開かれています。
一部作品を除いて、無料ということなので、映画好きにはたまらないですね。
ちなみに、3月20日(金)は、「歌う!女探偵」「水戸黄門Z」というミュージカル映画を上映予定です。
もう、映画を観る前からタイトルだけでもワクワクさせてくれます!

フィルム上映会が行われるシアター

 

入口付近には、有賀写真館で撮影する際に使われていた車の模型などが飾られていました。

 

【2F】 ラウンジ

 

2Fは休憩場となっています。
各階の展示を見たら、ここで、少し休憩を取ってもいいかもしれません。
もともとは、有賀写真館の美容室と着付けの部屋でしたが、のちに着物屋さんとして営業していたそうです。

 

2Fには偶然にも着物をテーマにした作品が展示されていました。
色味も綺麗な着物アート。
ソファでくつろぎながら、のんびりと鑑賞してください。

 

【B1F】アートギャラリー兼イベントスペース

 

B1Fには、有賀写真館で所有していた、眠っていた著名人の写真の数々が展示されていました。
写真店で撮影したわけではないけれど、写真を勉強するための教科書代わりに保存していたコレクションなのではないか?というお話でした。

 

2022年完成予定の地上12階・地下1階からなる、新しい銀座髙木ビルの完成予想模型も飾られていました。
地下は、翌日から写真展になるそうで、この展示は今回まで。

 

【1F】カフェ・ショップ

 

(TAILORED CAFE)

 

1Fは、カフェスペースとなっています。
店内には、アナログレコードで素敵な音楽が流れていました。

 

コーヒーの深い香りを嗅ぐと、つい、飲みたくなってしまいます。
ドリンクメニューは、コーヒーだけでなく紅茶も。
フードメニューには、黒豆あんバターなんて、美味しそうなメニューもありました。
アート鑑賞の合間に、いかがですか?

 

(Tシャツの展示と販売)

 

1階には、プリントTシャツやヴィンテージもののジーンズ、懐かしのMA-1、キャラクターフィギュアやアイドルのポスターなどが展示されているコーナーも設けられています。
今回のプロジェクトのプランナーでもある高橋龍さんにお話を伺ったところ、「このコーナーは展覧会で作品を鑑賞したあとに関連商品を購入していく、ミュージアムショップのイメージで作った」ということです。
週替わりで展示するので、次の週には異なる展示となります。
実際に購入もできますよ。

映画好きの私としては、思わず「おー!」と声を上げてしまうような好きな作品が揃っていました。

 

 

まとめ

 

銀座髙木ビルで開催中のCANBIRTHの取材レポートをお伝えしてきました。
B1から7Fまで、全てがアートスペースのこのプロジェクト。
どの階の展示も刺激的で、短い時間では味わいつくせないと感じました。
このアートスペースで展開される作品は、5月23日までに、どのような変化をみせるのでしょうか?
個人的には、1階の展示スペースとショートフィルムの上映会が気になりました。
次回お邪魔した時には、展示スペースには、何の作品が展示されているのか、ショートフィルムは、どんな楽しい作品が上映されているのか、気になって夜も眠れません。

解体前のビルを遊ぶように自由にアートする「CANBIRTH」こんな楽しい機会を逃がすなんて、もったいない。
ぜひ、気軽に銀座髙木ビルに立ち寄ってみてください!

 

 

関連記事はこちら:
https://home.ginza.kokosil.net/ja/archives/72143

 

 

 

 

 

開催概要

 

展覧会名 CANBIRTH #銀座髙木ビルを解放せよ!
会期 2020年1月15日-5月23日(土)10:00 – 18:00
休館日 月・火
会場 銀座髙木ビル(旧有賀写真館ビル)
住所 東京都中央区銀座7丁目3-6
公式サイトhttps://birth-village.com/canbirth/

 

 

 

 

Top