銀座髙木ビル(旧有賀写真館ビル)では、5月23日(土)までの期間限定で、ビル1棟を丸ごとアートスペースにして皆さんに無料開放するプロジェクト「CANBIRTH(キャンバス)」を展開しています。
この銀座髙木ビルの7階にて、子供たちの絵画工作教室・アトリエワンダの展覧会 『アトリエワンダ展』が開催されているとの情報を聞いて、先日、ワクワク・ドキドキしながら、お邪魔して来ました。
今回は、その様子をお伝えします。
それでは、ご覧ください!
いざ、アトリエワンダ展へ
それでは早速、アトリエワンダ展が開かれている7階のアートギャラリ―兼イベントスペースに入ってみたいと思います!
表現力豊かな作品が、たくさんありました。
小学校生活の6年間に出会った、校内の生き物たちとの記憶を描いた作品です。
その記憶が色彩豊かに動き出します。
周りを流れる水の音や草の匂いまで、感じ取れるようです。
幻想的なペガサスが駆け回る姿を描いた作品。
時間なんて気にせずに大空を舞うペガサスは、自由で楽しそうです。
目の輝きから、体の動きから、その様子が伝わってきます。
お兄ちゃんと幼い弟の一場面をほのぼのと描いた作品。
幼い弟のことがかわいくて仕方のないお兄ちゃんの優しい笑顔
と抱っこされる弟の安心しきった表情にほっこりさせられます。
運動会で、みんなそろってソーラン節を踊った思い出を描いた、作品です。
ソーラン節の唄声で、大海原に大量の魚の群れが押し寄せます。
こちらは、マリリンモンロー風の肖像画。
本家アンディ・ウォーホルも顔負けではないでしょうか?
こちらの方が優しいモンローで、個人的には好きです。
色遣いが個性的!
こちらは、ゴッホのアルルの寝室にインスピレーションを受けた作品です。
よく見ると、壁に掛かっているのは、かわいらしさあふれる動物や花の絵です。
その名も「kateの部屋」。
こんなステキな作品たちを作ったのが、アトリエワンダの生徒さんなんです。
アトリエワンダとは?
アトリエワンダは、渋谷区広尾にある絵画工作教室です。
子供たち一人一人の個性を大切にして、少人数制でひとりひとり、丁寧に指導しています。
コンセプトは、「楽しく学べる」絵画教室。
アトリエワンダの代表・戸根宏子さんにお話を伺いました
どんな展示なんですか?
教室に通われている3歳から中学生のお子さまたちが制作した作品を展示しています。
幼稚園児まではクレヨンやアクリル絵の具を使って作品作りを、小学生以上はキャンバスに絵を描いています。
絵画は工作寄りのコラージュ作品です。
紙粘土で下地を作り、アクリル絵の具と併用して艶を出すメディウムという素材を用いて、質感を出したりしています。教室で作った作品を学校の自由研究で提出するお子さまもいらっしゃるんですよ。
作品制作を通して、お子さまたちに伝えたいことは?
絵のうまさを求めるのではなく、楽しんで描くことに比重を置いて指導しています。
絵や工作を通して、自分の考えを相手に伝えるためにどう工夫すれば伝わるのかを考えて行動する力、
計画的に考えて物事を進めていく力など、さまざまな力を育んでもらいたいですね。
それは、社会に出た時に、どんな職業にも役立つ大きな力になるんだと思っています。
使う画材ひとつ取っても、こちらで全てを決めるのではなく、いくつか提案しながらも最終的にはお子さまたちに決めてもらうスタイルを取っています。
普段の教室ではどんなことをやってるんでしょうか?
4名から6名の少人数制で、楽しく作品作りに没頭しています。
作品を作りながら、学校や家であった楽しいお話をしてくれるお子さまもいらっしゃるんですよ。
アトリエワンダの魅力はなんですか?
お子さまたちが自分の個性を生かしながら作品作りをできるのが、アトリエワンダの魅力です。
私の指導ではなく、お子さまたちが自分で考えて制作しているため、型にはまらない素晴らしい作品が勢ぞろいしています。
退会される方が少ないことも特徴で、引っ越しされても遠くから通われているお子さまもいらっしゃいます。
こうした魅力を、口コミで広めていただいていることも、大変ありがたいことですね。
200点ほどの作品の数々
会場には約200点ほどの作品が展示されていました。
こんな作品たちや
こんな作品たち、
こんな作品も、
あの妖怪アニメのキャラクターもいました。
ワークショップ 「宇宙を作ろう!」も同時開催されていました。
このワークショップは、皆さんにポストカードに宇宙人を書いてもらって壁に貼ったり、絵を描いてもらって、オリジナルの宇宙空間を作ろうというものです。
お友達同士で描いたり、
みんなで大きくスペースを使い、描いたりしていました。
思い思いの宇宙で、壁はぎっしり埋め尽くされていきます。
決めの宇宙ポーズ!
まとめ
銀座髙木ビルの7階で開催した、アトリエワンダ展についてお伝えしました。
展示作品はどれも、お子さまがとても楽しみながら作ったんだろうな、と感じさせる作品ばかりでした。
ワークショップに参加していたお子さまたちが、大人にはない発想で自由に宇宙を表現している姿も印象的でした。お子さまたちの作品を描くエネルギーは、見ているこちらにも元気と勇気を与えてくれます。
今回のアトリエワンダ展は、4月1日から3日の3日間限定での開催でした。
来年のアトリエワンダ展の場所と期間ですが、まだ未定です。
銀座の画廊さんで、アトリエワンダのお子さんたちの作品を無料で展示させていただける場所がありましたら、
ぜひ、よろしくお願いします!
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CANBIRTH #銀座髙木ビルを解放せよ! 開催概要
展覧会名 CANBIRTH #銀座髙木ビルを解放せよ! |
会期 2020年1月15日-5月23日(土)10:00 – 18:00 |
休館日 月・火 |
会場 銀座髙木ビル(旧有賀写真館ビル) |
住所 東京都中央区銀座7丁目3-6 |
公式サイトhttps://birth-village.com/canbirth/ |
※4/8(水)より当分の間、休館とさせていただきます。
尚、再開につきましては決定次第、HP、instagram、Facebookにてお知らせいたします。
ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、宜しくお願い申し上げます。