【全栄企画株式会社】プレスリリース
伝統芸能フェスティバル「二つの狐の世界」と題し、3月27日、観世能楽堂で公演を開催いたします。
出演は、観世流能楽師の観世三郎太、坂口貴信、歌舞伎俳優中村壱太郎、中村児太郎と、今をときめく花形が顔を揃えました。
古典芸能の世界ではお馴染みともいえる「狐」をテーマに、それぞれの演目に挑戦いたします。
チケットは好評発売中!能と歌舞伎、二つの芸能を存分にお楽しみいただけるこの機会。是非お見逃しなく!
また、出演者よりコメントが届きました!
【観世三郎太コメント】
この度、妖狐が躍動する舞囃子「小鍛冶 重キ黒頭」を勤めさせて戴きます。
「小鍛冶」は、数ある能の演目の中でも人気があり、颯爽とした型(所作)と緩急の効いた囃子の音、地謡の力強さは、ご覧戴ける皆様方を非日常の世界へ御案内できると思います。
また、観世流では「小鍛冶」の舞囃子での上演はございませんが、この企画にあたり、小書(特殊演出)「重キ黒頭」にて上演致します。
歌舞伎でも上演されている「小鍛冶」。「重キ黒頭」の小書を付ける事により、常より能に親しまれている方、歌舞伎を親しまれている方、どなたにもお楽しみ頂ける内容となっております。
「新しい風」を観世能楽堂で感じて頂ければ幸いです。
【坂口貴信コメント】
栃木県那須に今も伝わる「殺生石」の逸話です。
この度は、スペクタクルな能として人気を博している能「殺生石」の後半部分をご覧戴きます。
能は、時間が長いや、退屈とイメージされる方も多いでしょう。しかし、この半能「殺生石」をご覧戴くとイメージが覆るかと思います。
主役である霊狐は、古に中国・インド・日本で悪事をはたらき世の中を大混乱に貶めた張本人。
しかし朝廷に退治されると、姿を毒石に変え、近づく人や動物を殺めます。
世界にもたらした混沌とした現在の状況と似ているのかもしれません。
この殺生石は、最後には大きな石の作物(大道具)より現れた霊狐が、玄翁和尚(ワキ)の弔いによって、二度と悪事を働かない事を約束して消えゆきます。どうか世界中が、一日も早く平常に戻る事を願い、勤めさせて戴きますので、是非ともお楽しみ下さいませ。
【中村壱太郎コメント】
祖父・坂田藤十郎も歌舞伎の本公演で何度も演じておりました『葛の葉』を勤められますことを大変に嬉しく思っております。
白狐が女人に化けて安倍保名の妻となり、後に安倍晴明となる子供を産むという物語を題材に、この度は白狐の正体が現れて信太の森へと姿を隠した後、夫と我が子との別れの悲しさや狐のケレン味を歌舞伎舞踊として表現いたします。
【中村児太郎コメント】
この八重垣姫というお役は、私たち成駒屋にとりまして、とても大切なお役の1つで、いつやってみなさいと言われましても喜んで勤められるほど思い入れの強い憧れのお役です。
今回このお話が来た時、本当に嬉しい思いでいっぱいでした。
父に教わり、少しでも近づけるよう精一杯勤める所存でございます。
≪公演情報≫
伝統芸能フェスティバル『二つの世界の狐』
【演目】
一、演目の解説
坂口貴信
中村児太郎
二、一管『狐火』
田中傳十郎
三、舞囃子『小鍛冶』
観世三郎太
四、常磐津『四季詠所作の花 -葛の葉道行-』
中村壱太郎
五、演目の解説
観世三郎太
中村壱太郎
六、常磐津『本朝廿四孝 -狐火之段-』
中村児太郎
七、半能『殺生石』
坂口貴信
【日時】2022年3月27日(日) <第1部>11:00開演 <第2部>15:00開演
【会場】観世能楽堂(東京都中央区銀座6丁目10番1号 GINZA SIX 地下3階)
【料金】S席 10,000円 / A席 8,000円 ※全席指定・税込 ※未就学児入場不可
※公演情報が変更になる場合がございます。
※本公演は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、政府・自治体及び関係団体のガイドラインに従い、
できる限りの対策を講じた上で開催いたします。
【公演ホームページ】http://www.zen-a.co.jp/ticket/20220327/
【問合せ】観世能楽堂 TEL:03-6274-6579(月曜日休館)
【主催】一般財団法人観世文庫 【共催】三響會 【制作】株式会社観世能楽会、三響會
【協力】松竹株式会社 【制作協力】全栄企画株式会社
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