【取材レポ】楽しさが学びにつながる!「やってみた展~カラダで学ぶ遊園地~」が東急プラザ銀座で開催中(~2022年9月4日まで)

 

世のお父さん、お母さん。夏休みも中盤となった今日この頃ですが、お子さんと夏休みの思い出は作れていますか?

「子どもとお出かけしたいけど、今年は猛暑やゲリラ豪雨が心配でなかなか……」という方も多いのではないでしょうか。

そんな皆さんにぜひおすすめしたい屋内イベントが、2022年7月16日〜9月4日まで東京・銀座で開催されている「やってみた展~カラダで学ぶ遊園地~」です!

 

恐竜たちの時代にタイムスリップしたり、自分がアート作品になってみたり、将来生まれる自分の子どもの顔を予測してみたり。
涼しい屋内で楽しめる、子どもの探求心と好奇心を刺激する本イベントに足を運んできましたので、会場の様子をご紹介します。

 

親子で楽しめる「やってみた展」が東急プラザ銀座で開催中!

 

「やってみた展」エントランス

 

今年3月~5月に大阪万博記念公園で大好評を博した「やってみた展~カラダで学ぶ遊園地~」が東京にも登場しました!

「やってみた展」は、多彩な知育コンテンツを制作する会社「ラフ&ピース マザー」(2019年に吉本興業とNTTグループが設立)が主催しているイベントで、テーマは「体験することは学ぶこと」。

楽しい体験のなかに学びがつまった、子どもだけでなく大人も興味・関心を広げるきっかけとなるような、さまざまな体験型コンテンツが集合した小さなデジタル遊園地です。

 

イベント会場は東急プラザ銀座の4F
東京メトロ銀座駅から徒歩1分、JR有楽町駅から徒歩4分とアクセス良好です。

入場チケットは窓口購入で大人1,500円、中高校生1,200円、小学生800円、未就学児500円(3歳未満は無料)となっていて、オンラインだと割引チケットもあるのでチェックしてみてください。

 

 

恐竜に会ったり自分がアートになったり。10種類の体験型コンテンツで遊ぼう!

 

コンテンツ一覧

 

VR(拡張現実)やAI(人工知能)といった最新技術も活用しているコンテンツは全部で10種類。いずれも、子どもの学習の原動力である「探求心」や「好奇心」、そして「想像力」を刺激する内容になっています。

 

①海の中を散歩してみた

 

「海の中を歩いてみた」

 

まずご紹介するのは「海の中を散歩してみた」

エアドーム内で360度(全天周)の映像を鑑賞できるドームプラネットというアトラクションで、流される映像は沖縄県恩納村付近の海で撮影された「沖縄海底洞窟探検」の様子。

海の中にはどんな生き物が住んでいるのか、自分も海に入って海底散歩をしている気分で楽しめます。

 



エアドームの中の様子。靴を脱いで入ります。

 

外から見たエアドームはこじんまりしている印象でしたが、中は意外なほど広く、寝るような体制で鑑賞するための椅子が12脚置かれていました。
秘密基地みたいでワクワクします!

 

エアドームいっぱいに映し出される海底洞窟の映像。

 

ナレーション(ココリコの田中さんが喋っています)では沖縄の海の生物や美しさを紹介しつつ、海洋汚染の問題にも触れています。

上映中は「カメだ!」「キレイだね!」と盛り上がっていた小学生らしき男の子が、上映後には「海の中って掃除はできないのかな?」とお母さんに質問している姿も。しっかり学びにつながっているようです。

上映時間は9分ほど。ドームの形もそうですが、リラクゼーション系の映像と穏やかなナレーションがプラネタリウムのような雰囲気なので、疲れた体でうっかり入ってしまうと心地よく寝てしまう可能性もあるのでご注意を……。

 

②触った感覚を伝えてみた

 

「触った感覚を伝えてみた」

 

こちらは「触った感覚を伝えてみた」のコーナー。

二人一組で行うもので、片方が持つカップにビー玉やサイコロなどを入れると、もう片方が持つカップにもその触感が伝わるという不思議な体験ができます。「なんで? なんで!?」と子どもたちが大はしゃぎでした。

 

物体の重さや転がり方までリアルに伝わってきます!

一人参加でも楽しめる動画とカップが連動したバージョン。水が注がれる勢いまで感じられました。

 

遠くにいる人の振動を伝えて身近にいる感覚を生むソファなど、触覚を疑似的に再現する「触覚のデジタル化」は近年、メディアでもたびたび取り上げられていますよね。

誰しも触感をテクノロジーで伝えられるようになると未来のコミュニケ―ションがどう変わっていくのか、親子で話し合ってみるのもよさそうです。

 

③いろんな匂いを嗅ぎ分けてみた

 

「いろんな匂いを嗅ぎ分けてみた」

 

触覚の次は嗅覚ということで、「いろんな匂いを嗅ぎ分けてみた」のコーナーでは、デジタル制御されたアロマシュレーターから噴射されるさまざまな香りを覚えて質問に答える、匂い当てテストが楽しめます。

 

覚えるのは6種類の香り。

テスト結果によって7段階の評価をつけられます。

 

最初は1種類の匂い当てから始まり簡単なのですが、2種類の匂いを混ぜたもの、3種類の匂いを混ぜたものとだんだん難易度が上がって意外に難しい……!

家族や友達同士で対決している方々もいて盛り上がっていました。

 

④ドローンを自由に動かしてみた

 

「ドローンを自由に動かしてみた」

 

こちらはタブレットを使ってARドローンを操縦する「ドローンを自由に動かしてみた」のコーナー。

ARドローンをうまく飛ばし、りんごを回収しながら障害物を避けてゴールを目指すというもので、思い通りに動かすにはどうするか、やるべきことを論理的に考える「プログラミング的思考力」を培えます。

ラジコンのように都度操縦するのではなく、「1マス前に移動」「左にまわる」など動きをすべて事前にプログラミングしなくてはならないので、こちらもかなり難しかったです。ゴールするまで何度も失敗してしまいました。

親世代はプログラミングに馴染みのない方も多いと思いますが、こうやってゲームとして触らせてもらえると身近に感じられていいですね。
プログラミング学習が必修になっているという小学生の子どもたちにとっても、学習のいい刺激になりそうです。

 

⑤恐竜に会いに行ってみた

 

「恐竜に会いに行ってみた」(許可をもらってプレイ中の男の子を撮影させてもらいました)

 

恐竜たちがどんなところに住んでいたのかを学べる、こちらの「恐竜に会いに行ってみた」のコーナーは子どもたちに一番人気とのこと!

モーションライドに乗って恐竜の時代を冒険するという内容で、VRゴーグルを装着し、風や揺れを感じながら、360度の視界で臨場感たっぷりに恐竜たちの間を駆け抜けます。

2分半ほどのVR体験で、モササウルスが水中から飛び出してきたり、ティラノサウルスの戦いを間近で観戦したり。
立ち乗り型のモーションライドはジェットコースターに乗っているみたいに激しめに揺れるので、「わっ!」「キャー!」という叫び声もチラホラ聞こえてきました。

なかには怖くて途中で降りてしまう子もいるそうですが、多くの子どもたちは大満足の表情を浮かべていました。

 

装着するVRゴーグル

VRで流される映像の一部はモニターでも確認できます。

 

なお、VRゴーグルを装着しての体験は13歳以上が対象で、7歳以上13歳未満の子どもは保護者の同意があればVRゴーグルを装着して体験が可能とのこと。
それより小さな子はモニターに映し出された映像を楽しむ形なのでご注意ください。

 

⑥自分の子どもに会ってみた

 

「自分の子どもに会ってみた」

 

AIが実現する世の中を身近に感じられるものとして、「自分の子どもに会ってみた」「自分がアートになってみた」というコーナーもあります。

「自分に子どもができるとしたらどんな顔なんだろう?」という想像は多くの方がしたことがあると思います。
「自分の子どもに会ってみた」は、AI・画像処理技術がそんな疑問に答え、自分と相手の顔写真から生まれてくる「もしも」の子どもの顔を予測する体験ができるというもの。

 

出力された赤ちゃんの顔。

 

「目元は私に似ている!」「かわいいじゃん」などなど、カップルはもちろん友達でも家族でもみんなで盛り上がれること間違いなし。
一人参加の方も、事前に登録されている顔写真のデータがあるので好きな相手を選べますよ。

 

⑦自分がアートになってみた

 

「自分がアートになってみた」

 

こちらもAI・画像処理技術を使った「自分がアートになってみた」のコーナー。自分がモデルとなった写真をAIが画風変換し、アート作品を作る体験をするというユニークな内容です。各々、好きなようにカメラの前でポージング。

 

出力されたアート作品

 
筆者はフェルメールの『真珠の首飾りの少女』をイメージしながら撮影に臨みましたが、AIが出力してくれたのはモザイク画風というか、ステンドグラスっぽい1枚。他の方の撮影も見ましたが、いくつか画風にパターンがあるようです。ステキな色彩で気に入りました。

作品名は『牛乳を空へ投げるアスリート』で謎すぎますが、『牛乳』という部分に微妙にフェルメール風味を感じるのでOKです。
ランダムでお値段も設定してくれるのが面白いところで、この1枚は5億円の値がつきました。

しっかり撮影タイムも設けてくれているので、慌てずスマホで記念撮影ができますよ。
ちなみに撮影の際、マスクは周囲に人がいなければ外して構わないとのことでした。

 

「自分を透かしてみた」

 

そのほか、

・自分の手の動きに合わせて骨の映像が動き、まるで自分の体を透かして見ているかのような体験ができる「⑧自分を透かしてみた」

・動物の骨組みや動きのしくみを観察できる「⑨動物を透かしてみた」

・プロジェクションマッピングやセンサー技術を駆使した砂場で、状態によって映像が変化する砂を弄って自由にコンテンツを作る「⑩地球を掘ってみた」

などのコーナーもあって盛りだくさんの内容でした。

全部のコンテンツを楽しむのに、一人参加だとだいたい1時間前後という感じ。
家族連れの場合だとまた違ってくるとは思います。訪れたのが平日の午前中で、比較的空いていたタイミングでしたが参考にしてみてください。

 

「動物を透かしてみた」

「地球を掘ってみた」

 

 

子どもが自分の「好き」を見つけるきっかけに

 

「やってみた展」東京会場オフィシャルサポーター・EXITのパネルがあるフォトスポット

 

イベント会場では「これどうなってるの?」「なんで〇〇になるの?」と親を質問攻めしている子どもたちの声がいくつも聞こえてきたのが印象的。親子のコミュニケーションが捗るという面でもとても良いイベントだと感じました。

「我が子はこういう方面に興味があるのだな」と子どもの知られざる一面を知るきっかけになった親御さんもいるのではないでしょうか。子ども自身も、自分の「面白い」「好き」という気持ちを発見することができそうです。

スタッフさんの話によれば、実際に「触った感触を伝えてみた」のコーナーの体験から、「これって自宅でもできますか?」と質問してくる親子や、興味をもって触覚のデジタル化について自分で仕組みを調べてみる子がいたのだとか。

 

不思議な技術にワクワク、体験して「楽しかったね」で終わる子もいるでしょうが、体験から生まれた「どうして?」という疑問を自分で考え、人と話し合い、学びを深めることもできる「やってみた展 ~カラダで学ぶ遊園地~」。

天候に左右されないというメリットもありますので、ぜひこの夏休み中に親子で訪れてみてはいかがでしょうか。

 

会場には拍手ロボット「ビッグクラッピー」の姿も。かわいい声と拍手で楽しませてくれました。

 

 

オリジナル缶バッチキーホルダーがもらえるクイズラリーも実施中!

 

クイズラリー

クイズは全10問

 
ちなみに、イベント会場ではかわいいオリジナル缶バッチキーホルダーがもらえるクイズラリーが実施中です。

10種類のコンテンツにまつわるクイズがそれぞれ出題されているので、コンテンツを楽しむついでに答えを回収していきましょう。クイズの下部には答えが隠されていますが、かなり詳しく解説されていて面白いですよ。

 

また、イベント会場のある東急プラザ銀座には、以前ココシル銀座で取材した体験型施設「ずかんミュージアム銀座」も入っています。
https://home.ginza.kokosil.net/ja/archives/86055

現在は取材時よりもさらにコンテンツが充実しているようです!
こちらも親子で楽しめる施設ですので、来場の際はぜひチェックしてみてください。

 

 

「やってみた展 カラダで学ぶ遊園地」開催概要

会期 2022年7月16日(土)〜9月4日(日)
会場 東急プラザ銀座 4階(東京都中央区銀座 5-2-1)
開館時間 平日:午前11時から午後6時まで
土日祝:午前10時から午後6時まで
※入館は午後5時30分まで
休館日 会期中無休
料金(一般チケット) 大人 1,500円、中高校生 1,200円、小学生 800円、未就学児500円(3歳未満は無料)

※身体障害者手帳などをお持ちの方は料金の半額(要証明書/付添人2人まで適用)
※30人以上の団体は、料金より100円引き
※その他、詳しくは公式サイトでご確認ください。

主催 株式会社ラフ&ピース マザー
後援 東京都教育委員会
イベント公式サイト https://www.lnp-mother.com/yattemita/

※本記事の内容は掲載日(2022/8/8)時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

 

 

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