2023年1月11日(水)~1月24日(日)の期間に銀座で開催されている『Pixelized Adventure in Japan(ピクセライズド アドベンチャー イン ジャパン)』を訪問しました。
※本稿は比留間 彩乃氏から提供されました。
地下鉄銀座駅直結の西銀座駐車場にあるSony Park Miniに向かうと、目に飛び込んできたのは今回の企画である『Pixelized Adventure in Japan』のキービジュアル。
『Pixelized Adventure in Japan(ピクセライズド アドベンチャー イン ジャパン)』とは
今回のイベントは、韓国出身のピクセルアーティストのジュ・ジェボム氏が日本で開催する初めてのソロエキシビジョン。ピクセルのゲーム作品「Pixelized Adventure in Japan」が体験可能で、同空間にゲームの世界から飛び出しピクセル化されたアイテム(展示)を見ることができます。
主人公である“JOO”が韓国のアトリエを出発し東京各地で様々なミッションをクリアしながら、ひとつのアート作品を完成させ、今回展示会場となるSony Park Miniに届けるストーリーを展開。
“JOO”の冒険を通じて、ジュ・ジェボム氏が活動の拠点とする韓国と、日本をバーチャルとリアルなPixel Gameで繋ぐ試みが物語として表現されていました。
ジュ・ジェボム氏は、今回の試みの意図や日本への想いを以下のように話します。
「ソウルにいるアーティスト“JOO”が日本にいる友達に会い、日本でのミッションをクリアする旅をゲームにしています。実際に僕自身の身に起きているストーリーを皆さんにも体験していただきたいと考えました。私が子どもの頃、韓国ではスラムダンクやドラゴンボールなどがとても人気があり、私自身も日本のアニメや漫画、ゲームが好きで日本に対する憧れを強く持っていました。
今回の作品では、現実とゲームがシンクロしているところに注目して比較してみてほしい。実際に自分の目で見て、それをゲームの中のグラフィックスに作り込んだ点が、アーティストとして、今回私がこだわったところです」
会場に一歩足を踏み入れると、中心部には懐かしさを感じるソニー製のブラウン管テレビとゲームのコントローラーを発見。
その隣には今回のピクセルアートが具現化されたキャラクターの姿もあり、早くもピクセル化された世界観を感じることができます。
冒険のストーリーについて
ゲームでは、韓国で活動するピクセルアーティストのJOOが登場。自らのアトリエを飛び出し、日本にやってきたJOOに「お店がオープンする前にある作品を完成させてほしい」というミッションが舞い込みます。
まずここで驚いたのが、空港や銀座や東京都内の街並み、今回の展示場であるSony Park Miniなど現実の世界が忠実に再現されていること。自分が今いる空間と、ゲームの中のピクセルアートの世界が混在するような感覚を覚えます。
ゲームの中では、街の人と会話をし、その中で見つけたヒントをたどって、ミッションをクリアするための様々なアイテムを獲得します。
ゲームの中のとある神社でおみくじを引いて大吉が出ると、ピクセルアートのスマートフォン用の壁紙がもらえることも。ゲームの世界と現実世界との行き来が忙しいです。
ミッションをクリアするのにも様々な仕掛けがされていて、同じタイミングで体験に訪れていた方とヒントを探すための会話も生まれるなど、ピクセルアートを通してコミュニケーションが生まれる瞬間もありました。
程なくしてすべてのアイテムが集まり、見事ミッションクリア。出来上がったのは今回のイベント『Pixelized Adventure in Japan』がデザインされたロゴマークで、完成した作品をSony Park Miniに届けます。
お店のオープン前に作品を届けられてひと安心。ゲームクリア後は、今回ゲームの中に登場したピクセルアート作品のステッカーを贈呈されました。これは本イベントでしかゲットできない限定アイテムです。
ゲームの体験時間は10分ほど。ゲームに慣れていない人にもスタッフがサポートしてくれますので、皆さんもぜひ、現地に足を運んでプレイしてみてほしいです。
ゲームを体験すると、ゲーム空間内に展示されていたものがピクセルアートとして再現されているのにあらためて感動。
また、併設されている「西銀座駐車場コーヒー」の方に目をやると……
ここにもピクセル化された作品が展示されていました。
まさに、ジュ・ジェボム氏によって日常にピクセルがある生活を提案されたような、ゲームの世界とリアルの世界がピクセルアートを通して繋がれた瞬間でした。
ジュ・ジェボム氏はピクセルアートを通じて、
「地球全体をピクセル化してみたい。仲間たちとお互いに影響を受けたり、与えたりしながら一緒に世界中をピクセルワールドとして表現したい。好きでやっているピクセルアートだけど、現実世界をピクセル化することなど新しいもの、面白いものに挑戦をし続けたい」
と私たちに語ってくれました。
■ジュ・ジェボム(Joo Jaebum)氏
韓国を拠点に活動するピクセルアーティストで、立体的オブジェやグラフィック、映像作品をメインに様々な作品を制作、企業とコラボレーションした広告を手掛けるなどグローバルで活躍するアーティスト。
1983年生まれ。大学時代に所属していたアニメーションサークル内で設立した会社で映像、グラフィックを担当。同時期にピクセルでの制作活動をスタート。
ピクセルアーティストとして、2019年「PICK×CELL 個展 at ロッテギャラリー(ソウル)」「Pixel×Pixel グループ展(東 京)」、2020年「Conservator C’s Day グループ展 at MMCA(ソウル)」、2021年「Finding my lost **個展 at MMCA(ソウル)」、2022年「Shibuya Pixel Art Contest 2022 審査員(東京)」、「Korean Culture Day 展示(ブラジル サンパウロ)」、「SCREENS ソロ NFT ショー(アメリカ L.A)」など豊富な実績を持つ。
その他、Google、NIKE、Starbucksなど国内外様々な企業のピクセルグラフィック広告を手掛けるなどグローバルに活躍するアーティスト。
■Sony Park Mini 『Pixelized Adventure in Japan』開催要項
タイトル:Pixelized Adventure in Japan(ピクセライズド アドベンチャー イン ジャパン)
開催概要:ピクセルアーティストJoo Jaebum(ジュ・ジェボム)によるプログラム。
Joo氏による初のゲーム作品「Pixelized Adventure in Japan」をSony Park Miniで体験展示します。ゲーム中に登場する様々なアイテムを、リアルな立体的ピクセルアートとしてSony Park Miniの空間に展示、「ゲームのバーチャル世界」と「ピクセル化したリアル空間」がつながる体験をお楽しみいただけます。
開催日程:2023年1月11日(水)~24日(火) 11:00~19:00
開催場所:Sony Park Mini(東京都中央区銀座5丁目3番1号地先 西銀座駐車場地下1階)
料金:入場無料 Web ページ:https://www.sonypark.com/mini-program/list/024/
ハッシュタグ:# pixelizedadventureinjapan
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